茨城・境町、隈研吾氏設計7施設目、ウナギ加工場新築 「機能維持し温かみを」

町内七つ目の施設建設を発表するパリからオンライン参加の隈研吾氏と、橋本正裕町長=境町の境町サテライト
町内七つ目の施設建設を発表するパリからオンライン参加の隈研吾氏と、橋本正裕町長=境町の境町サテライト
茨城県境町は、日本を代表する建築家・隈研吾氏の設計で、ウナギ加工場「地域産業研究開発拠点施設(仮称)」を新築する。隈氏設計の建築物は町内7施設目で、都内を除く全国市町村では単独トップになる。また、隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)は22日、地方拠点事務所を町内に開設した。橋本正裕町長と隈氏が同日、記者会見し発表した。

新施設は鉄骨2階建て。境町上小橋に整備し、敷地約1750平方メートル。延べ床約1080平方メートル。外装は隈氏が設計を手がけた町内各施設と同じく白色を基調とし、ひさしは県産木材でウナギを連想させる柔らかな曲線に仕上げる。29日着工。来年3月完成予定。

総事業費は約3億7250万円。国の地方創生拠点整備交付金2億3653万円や地方交付税措置約5028万円を活用する。過去に日本酒製造の小規模施設を設計した経験を持つ隈氏だが「これだけの規模の工場を設計するのは初めて。境町内では観光客らの回遊性が生まれており、一般的な冷たい感じの工場ではなく、機能性を維持しながら温かみのある工場を造りたい」と意欲を示した。

当面は、宮崎県内で国産ウナギを生産している企業からさばいたウナギを仕入れ、同施設で焼き・蒸し、味付け、包装までを行う。将来的に、ウナギの養殖なども視野に入れる。生産品は主にふるさと納税返礼品に活用するほか、町内の飲食店などにも卸す考え。橋本町長は「かつて河岸の町として栄え、ウナギが名産だった境町の伝統と文化を再興させ、町の名産を作っていきたい」と意気込む。

同町は、隈氏の建築を活用した地域振興策に取り組んでいる。町内には、道の駅さかい敷地内の「さかい河岸レストラン 茶蔵」など同氏設計の建築物が6施設があり、自動運転バスを利用した施設巡りもできるようになっている。

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