葉梨法相更迭 就任わずか3カ月 地元複雑「やむなし」「残念」

葉梨康弘氏のポスターが張られている地元事務所。秘書らが出払い、ひっそりとしていた=11日午後2時ごろ、取手市桑原
葉梨康弘氏のポスターが張られている地元事務所。秘書らが出払い、ひっそりとしていた=11日午後2時ごろ、取手市桑原
■茨城県議選ポスター変更も

大臣就任からわずか3カ月。葉梨康弘氏の法相更迭を受け、地元の茨城県取手市では11日、「辞任はやむを得ない」「地元住民として恥ずかしい」などと、落胆と批判が入り交じった声が上がった。12月に控える県議選への影響を考慮し、自民党の県議選立候補予定者の中には、葉梨氏と写ったポスターを変更するよう検討する動きも出た。

地元後援会長の菊地城一郎さん(76)は「辞任はやむを得ないと思う。衆院議員6期でやっと大臣になり、後援会の皆が喜んでいた。期待していただけに大変残念だ。これまで苦しいときも支えてきた。これからもしっかり支えていくことには変わりはない」と語った。

地元でも「死刑はんこ」発言をしていたと葉梨氏は説明した。後援会の女性(74)は「私は聞いたことがないけど、集まりでは場を和ませようとよく冗談を言ったりする。それと同じだったのか。やっと大臣になってこれからというときなのに」と残念がった。

一方、主婦(70)は「地元住民として恥ずかしい。死刑という重い事柄に関して、こんな発言が出るのは法相として失格。この他の発言もひどいし、辞任は当然だと思う」と厳しく批判した。

義父の信行氏時代から応援している男性(85)は「父親(信行氏)は大変な苦労人で、生前、息子を頼むと言っていた。もう一度、父親の気持ち、自分の使命を考えて、一からやり直してほしい。大事なのはこれからの姿勢と取り組みだろう」と思いやった。

「ポスターを変えなければ。なるべく早く」。地元の衆院茨城3区内の自民県議はため息をつく。

県議選(12月2日告示、同11日投開票)まで1カ月を切り、準備を加速していた最中の騒動。この県議の地元では、華々しく大臣に就任した葉梨氏の写真が一緒に入ったポスターを街中に張っていた。イメージ低下を懸念し、別の茨城県選出国会議員の写真を葉梨氏の写真の上に貼り、修正する予定という。その数は約100枚に上る。

この県議は「とにかくがっかり」と繰り返した。葉梨氏の「法相は死刑のはんこを押す。地味な役職だ」という失言については、「同様の発言を地元の集会でもしていた。辞任はやむを得ない。反省して立ち直ってもらいたい」と静かに話した。

■葉梨氏 「率直におわび」

葉梨康弘氏は11日午後5時過ぎ、法相の辞表提出後に官邸内で記者団の質問に答え、地元有権者に対し「不愉快を与えた国民の中でも、私の支持者や有権者は極めて大切。地元の方に、率直におわびを申し上げながら、一から政治活動をやっていきたい」と語った。



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