ブルンジ・パラ委 義肢の製作現場視察 茨城・下妻の団体 技術支援で招待

義肢の製作現場を見学するブルンジのパラリンピック委員会関係者=つくば市大白硲
義肢の製作現場を見学するブルンジのパラリンピック委員会関係者=つくば市大白硲
茨城県下妻市の市民グループの招きで訪日中のブルンジのパラリンピック委員会関係者らが21日、義肢や装具、車椅子など福祉機器製造販売を手がけるつくば市内の企業を視察した。担当者の説明を聞きながら製作現場を見て回り、日本の最先端の技術に触れた。

下妻市は2021年の東京五輪・パラリンピックで同国のホストタウンを務めた。市民グループの「下妻ブルンジ選手団支援委員会」は市民と選手団の交流事業の担い手として活動。今回は24年パリ大会に向けた技術的支援の要望を受け、ホストタウンの継続事業としてパラリンピック委員会関係者5人を招いた。

一行は同国の行政機関やパラリンピック委員会、東京大会で陸上(200メートル、400メートル)に出場した女性選手。18日に来日し、つくば市大白硲の幸和義肢研究所を訪問し、担当者の案内で義肢や装具の加工、パーツ製作の工程のほか、同社の設計・製作の関連機器、多種類の車椅子などを見学。素材や作業の流れを写真に収めるなど高い関心を寄せていた。

パラリンピック委員会技術指導コーチ兼国立義肢リハビリテーションセンター長のハイマナ・オメールさんは「昔、ブルンジは内戦の影響でハンディキャップのある人が多い。車椅子もあまりない。日本で学びたい」と語った。

陸上選手で右腕に障害のあるムシランジゴ・アデリーンさんは「義手に関心があった。(生活の中で)両手を使うとバランスが取れると思う」などと振り返った。

同社の横張巧社長は「国が違うと材料も違う。製作現場を見てどう感じてもらえたか。参考になればいい」と話した。

一行は滞在期間中、同社のほか、下妻市内のトレーニングジムや整形外科、農園などを視察した。支援委員会事務局長の塚越貴子さんは「ブルンジは普段は注目されないが目を向けてほしい。このような事業をきっかけに支援の輪が広がれば」と話している。

同国は東アフリカの内陸に位置し、農業が主要産業で、世界最貧国の一つといわれる。

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