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サッカーW杯 水戸でドイツ戦PV 逆転、エール届いた 歴史的瞬間、喜び爆発

逆転ゴールが決まり、両手を上げて喜ぶPV観覧者たち=23日午後11時40分ごろ、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナ
逆転ゴールが決まり、両手を上げて喜ぶPV観覧者たち=23日午後11時40分ごろ、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナ


サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本は1次リーグ初戦で当たった強豪ドイツに逆転勝利し、W杯優勝国から歴史的金星を挙げた。23日夜、パブリックビューイング(PV)会場が設置された水戸市内では、集まったサポーターたちが声を張り上げながら応援した。三笘薫(筑波大出身)ら途中出場選手の大活躍で2-1の勝利を遂げると、観客は喜びを爆発させ、会場に笑顔が広がった。

同日夜、PV会場となった水戸市緑町のアダストリアみとアリーナには、多くのサポーターたちが次々と訪れ、青いユニホーム姿や応援グッズを手にした人など180人が観戦した。天井からつり下げられた縦5メートル、横15メートルの大型ビジョンを前に、観客は選手に声援を送った。

日本代表のユニホーム姿で観戦に訪れた同市の会社員、丹羽甫(はじめ)さん(36)は、「アントラーズ時代から上田綺世選手(水戸市出身、現セルクル・ブリュージュ)は応援している。出場機会があれば活躍してほしい」と期待を込めた。

前半、ドイツの猛攻でPKを与え、1点を許す苦しい展開。相手の得点が決まると悲鳴が上がり、観客が頭を抱えた。

会社の同僚と3人で参加した茨城県日立市の会社員、川口拓也さん(36)は「後半も気持ちで負けないでほしい。惜しいシーンはたくさんあった」と気を取り直し、水戸市の押野佐江子さん(52)は「後半は2得点を挙げ、絶対勝ってくれると信じている」と、日本の逆転に期待した。

後半、選手交代とフォーメーションの変更で持ち直した日本。途中からピッチに立った三笘の切り込みをきっかけに、同じく途中交代で入った堂安律がクロスのはね返りを押し込み、同点ゴールが決まる。「ウォー!」と会場が揺れるような歓声が上がり、勝利への予感が高まった。

さらに、後半38分には浅野拓磨が難しい角度から右足を振り抜き、逆転ゴールが突き刺さる。会場はこの日一番の盛り上がりを見せ、サポーターは総立ちで、喜びを爆発させた。

試合終盤には会場が一体となり、中継に映し出された現地サポーターに合わせるように応援グッズを打ち鳴らす。自陣で相手ボールをはじき返すたびに、歓声が上がった。

7分と長いアディショナルタイムの末、日本は最後のセットプレーを防ぎ切った。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、「よっしゃー」「アツい!」と会場は再び総立ちとなり、「ニッポン」コールを響かせて勝利の喜びを分かち合っていた。

県立佐和高3年の沢瀬澪士さん(18)は「森保采配が大当たりした。決勝点が決まり、自然と声が出た。熱い試合だった。次戦以降、上田選手の活躍も期待している」と話した。

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