学習障害、支援拡充を 水戸市に母親ら要望

高橋靖市長や志田晴美教育長に要望内容を説明する「じゃぁまいいかねっと」のメンバーら=水戸市役所
高橋靖市長や志田晴美教育長に要望内容を説明する「じゃぁまいいかねっと」のメンバーら=水戸市役所


学習障害(LD)などがある水戸市内の小中学生の母親らが18日、児童生徒の支援体制の拡充を求めて市に9項目から成る要望書を提出した。LDなどの啓発に取り組む市民団体「じゃぁまいいかねっと」の今井理恵さんら6人が市役所を訪れ、高橋靖市長や志田晴美教育長らに要望の内容を説明した。

要望は①市立笠原中と第三中への通級指導教室開設②支援計画・指導計画の作成など合理的配慮の徹底③特別支援教育の相談窓口設置④教員研修の継続⑤分かりやすい情報周知⑥ユニバーサルデザインフォントの使用⑦不登校の児童生徒に対する学習機会の保障⑧必要なアプリや拡張機能⑨学校間の支援格差解消のため総合教育研究所による主導推進-の9項目。

今井さんらは市と協働で啓発活動に取り組み、事業で得られた保護者らの声を基に昨年に引き続き要望書を提出した。今井さんらは項目ごとに説明し、中学校の通級指導教室が市内に1校しかないことや、引き継ぎなど教員間の情報共有が十分でなく、個別の支援計画・指導計画さえ理解されていない現状を訴えた。高橋市長は「学校個別ではなく、ガバナンスの問題ではないか」「情報をよく把握してから対応したい」などと対応を約束した。

市民団体は県に対しても8日、同様の要望を行っている。

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