サッカーW杯日本代表・上田にエール 水戸のスクール恩師・浅野さん 「前向いてゴールを」

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に出場している日本代表FW上田綺世(セルクル・ブリュージュ、水戸市出身)は、27日の1次リーグ第2戦、コスタリカ戦を消化不良のまま終えた。それでも、小学生の頃から成長をサポートしてきた恩師は「綺世はきっと前を向いているし、チームのためにやれる男。次の試合は頑張ってほしい」と期待を膨らませている。
上田は小学5年生から5年間、サッカー・フットサルスクールの「マルバ」水戸校で技術を磨いた。指導に当たっていた代表の浅野智久さん(51)は「他にもうまい選手はいたが、負けたくないと思って努力し続けていた」と振り返る。
得点力は当時から抜きんでていた。鋭い動き出しで相手のマークを外し、力強いシュートを蹴り込む。小学6年生時のプレー映像には、現在と同じような身のこなしで右足シュートを決める場面が残る。浅野さんは「ゴールを取るためだけに生まれてきたような選手。彼の中の喜びは得点しかなかった」と表現する。
中学時代はマルバと並行してJ1鹿島の下部組織、鹿島ノルテジュニアユースに所属。ユース昇格はかなわず、悔しさを糧に存在価値を高めた。鹿島学園高と法政大で得点を量産。J1鹿島やセルクル・ブリュージュでも、時間をかけてチームメートから信頼を得ると得点源の地位を築いた。
成長を見てきた浅野さんは「どんな環境でも自分のスタイルを変えない。人間力がすごい」と舌を巻く。
勝利へのこだわりは昔から変わらない。中学3年の時にマルバで出場したU-15(15歳以下)全日本フットサル選手権では、準決勝でシュートを何本も外した末に敗退。試合後は人目をはばからず2時間近く泣きじゃくったという。
得点に特化した「フィニッシャー」は、パスの出し手との関係が生命線。攻撃の形が乏しければ見せ場がなくなる。コスタリカ戦について浅野さんは「無得点は綺世のせいではない。味方がもっとパスを入れてほしかった」と残念がった。
マルバの練習場に毎年顔を出す上田は、浅野さんと今も連絡を取り合う。法政大卒業を待たず鹿島に入団する前には、浅野さんが「東京五輪に出たいなら、よりいい環境でやるのが必要だ」と背中を押していた。W杯が開幕した21日は、「頑張ってきます」と浅野さんにメッセージが届いた。
決勝トーナメント進出が懸かるスペインとの第3戦は12月2日に迫る。「試合に出るチャンスはあるし、なくてもこれをきっかけにすごい選手になるはず」。浅野さんの楽しみは尽きない。
上田は小学5年生から5年間、サッカー・フットサルスクールの「マルバ」水戸校で技術を磨いた。指導に当たっていた代表の浅野智久さん(51)は「他にもうまい選手はいたが、負けたくないと思って努力し続けていた」と振り返る。
得点力は当時から抜きんでていた。鋭い動き出しで相手のマークを外し、力強いシュートを蹴り込む。小学6年生時のプレー映像には、現在と同じような身のこなしで右足シュートを決める場面が残る。浅野さんは「ゴールを取るためだけに生まれてきたような選手。彼の中の喜びは得点しかなかった」と表現する。
中学時代はマルバと並行してJ1鹿島の下部組織、鹿島ノルテジュニアユースに所属。ユース昇格はかなわず、悔しさを糧に存在価値を高めた。鹿島学園高と法政大で得点を量産。J1鹿島やセルクル・ブリュージュでも、時間をかけてチームメートから信頼を得ると得点源の地位を築いた。
成長を見てきた浅野さんは「どんな環境でも自分のスタイルを変えない。人間力がすごい」と舌を巻く。
勝利へのこだわりは昔から変わらない。中学3年の時にマルバで出場したU-15(15歳以下)全日本フットサル選手権では、準決勝でシュートを何本も外した末に敗退。試合後は人目をはばからず2時間近く泣きじゃくったという。
得点に特化した「フィニッシャー」は、パスの出し手との関係が生命線。攻撃の形が乏しければ見せ場がなくなる。コスタリカ戦について浅野さんは「無得点は綺世のせいではない。味方がもっとパスを入れてほしかった」と残念がった。
マルバの練習場に毎年顔を出す上田は、浅野さんと今も連絡を取り合う。法政大卒業を待たず鹿島に入団する前には、浅野さんが「東京五輪に出たいなら、よりいい環境でやるのが必要だ」と背中を押していた。W杯が開幕した21日は、「頑張ってきます」と浅野さんにメッセージが届いた。
決勝トーナメント進出が懸かるスペインとの第3戦は12月2日に迫る。「試合に出るチャンスはあるし、なくてもこれをきっかけにすごい選手になるはず」。浅野さんの楽しみは尽きない。