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渡辺徹さん死去 「早すぎる」地元悲しみ 茨城のPRに尽力

水戸黄門に扮するなどして茨城国体開会式の司会を務めた渡辺徹さん=2019年9月28日、ひたちなか市佐和の笠松運動公園陸上競技場
水戸黄門に扮するなどして茨城国体開会式の司会を務めた渡辺徹さん=2019年9月28日、ひたちなか市佐和の笠松運動公園陸上競技場
茨城県警古河署の一日警察署長として「警察相談の日」のキャンペーン活動を行う渡辺徹さん=2014年9月5日、古河市東本町のJR古河駅
茨城県警古河署の一日警察署長として「警察相談の日」のキャンペーン活動を行う渡辺徹さん=2014年9月5日、古河市東本町のJR古河駅


渡辺徹さんは茨城県古河市出身で、県のPRを担う「いばらき大使」を1995年から務め、2019年の茨城国体では総合開会式の司会をするなど、地元茨城の〝顔〟として活動した。県内からは「早すぎる」とその死を惜しむ声が相次いだ。

渡辺さんは、古河市の針谷力市長と幼稚園、中学高校の同級生。中高では渡辺さんが生徒会長を、針谷市長が副会長を務めるなど青春を共に過ごした。針谷市長は市ホームページで「私自身も学生生活を共にした同志であり、残念でなりません」とコメントした。渡辺さんは07年から「古河大使」を務め、市のPRに尽力した。

同じく高校の同級生で市観光協会の渡辺勉会長は「10月下旬に舞台を見に行き、痩せた姿が気になった。まさかこんなに早く逝ってしまうとは」と肩を落とした。先月も電話でたわいのない話をしたばかりで、延期になっている還暦同窓会を楽しみにしていたという。

渡辺さんが帰省のたびに訪れていた同市東のそば店「境屋」の店主、野村宏さん(67)は「カウンターで楽しそうに食事やお酒を召し上がっていた。実に寂しい。郁恵さんも気の毒だ」と声を詰まらせた。同所の会社員で50代女性は「太陽にほえろ!」世代といい、「まだ若いのに残念」と話した。

大井川和彦知事は「突然の訃報に大変驚いている。いばらき大使として県の魅力を県内外に広く伝えていただくとともに、茨城国体の総合開会式・閉会式で司会を務めていただくなど、本県(茨城)のPRに多大なるご尽力を賜った。謹んでご冥福をお祈り申し上げる」と談話を発表した。

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