サッカーW杯 日本、決勝T進出 番狂わせに茨城県内も歓喜 声合わせ「ブラボー」

スーパースポーツゼビオ水戸店の日本代表ユニホームを手に取る女性=水戸市笠原町
スーパースポーツゼビオ水戸店の日本代表ユニホームを手に取る女性=水戸市笠原町
大番狂わせを演じたサッカー日本代表の勇姿に、日本中が沸き立った。ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本はスペインに2-1の逆転勝ちを収め、1次リーグE組首位で決勝トーナメント進出。優勝候補を下した一戦を見守った茨城県内のファンは「勝つのは無理かと思っていたが、まさかの展開だった」とうれしそうに振り返った。

日本時間午前4時キックオフの大一番。前半は世界ランキング7位のスペインに得意とするパスワークで試合を支配され、先制点を献上した。攻勢をかけた後半は、3分に堂安律の強烈な左足シュートで同点に追い付く。ひたちなか市、谷口吉宏さん(39)は「きれいに入った素晴らしいシュート。ドイツ戦でも決めていたのですごい」と褒めたたえた。

続く6分には三笘薫=筑波大出身=がゴールライン際で折り返したパスを、田中碧が押し込み逆転。ボールがゴールラインを割ったかビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックが行われた末、得点が認められた。日立市、常磐大3年の後藤勇河さん(21)は「素人目から見てもあのゴール判定は大きかった」とうなずく。

その後は守田英正=流通経大出身、谷口彰悟=筑波大出身=の激しい守備もあり、スペインの反撃を許さず試合終了。茨城町、パート従業員、竹内千愛さん(31)は「ハラハラして怖かったが、よく守ってくれた」とねぎらった。

水戸市、パート従業員、中田明花里さん(32)は長友佑都のインタビューに「ブラボー!」と声を合わせて叫んだ。次戦は前回準優勝のクロアチアが立ちはだかるが「1-0で勝ってほしい」と期待を膨らませた。

日本代表グッズの特設コーナーがあるスーパースポーツゼビオ水戸店(水戸市笠原町)の佐藤大店長(44)は「世界で戦える姿を見せてもらったことで、スポーツ界全体が盛り上がることを期待している」と話した。

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