茨城県議選 投票率向上、若者が鍵 動画依頼、立会人も
11日投開票の茨城県議選で、県選管は投票率アップへ全力を挙げている。前回は過去最低を記録。国政選挙や知事選でも特に若者が低迷しており、「投票率回復の鍵」と位置付ける。新たに大学生に依頼して啓発動画を作成し、同世代にアピールする。水戸市選管では、期日前投票の立会人に初めて高校生を選任するなど、若者に選挙への関心を高めてもらおうと懸命になっている。
県議選の投票率は、2002年に47.57%と初めて50%を割った。その後も06年に47.94%、10年に49.00%と40%台後半で推移。続く14年は、衆院選と同日選となって55.06%に回復したものの、前回18年は過去最低の41.86%まで一気に下がった。
県選管は「無投票区が多いと盛り上がりに欠ける」とし、前回、無投票区が全体の4割に当たる13選挙区に及んだことが投票率低下の一因と分析。投票日前日から気温が冷え込んだ影響もあったとみている。
深刻なのは若者の低迷。前回の年齢別投票率(抽出方式)は20代の前半が20.04%、後半が22.76%でワースト1、2位。国政選挙や知事選も同様の傾向で、県選管は危機感を示す。
今回、茨城大人文社会科学部のゼミの学生に啓発動画の作成を依頼。同世代の関心を引こうと、動画には「私の想いが私の未来に」といった投票の意義を伝えるメッセージを並べた。ユーチューブやTikTok(ティックトック)、ツイッターの広告で発信している。
県内の期日前投票所は前回から15カ所増えた。投票啓発の出前講座は本年度、前年より11回増の29回行う(予定含む)。県選管の佐野貴之書記長補佐は「生活に深く関わる県政の進路を決める重要な選挙。ぜひ投票を」と呼びかける。
水戸市選管では初めて、高校生を期日前投票の立会人に選任した。土日曜限定で、応募した市内4校の高校生8人が選ばれた。
県立水戸商高3年の石川陽菜多さん(18)は3日、中高年の立会人に交じって、背筋を伸ばし、有権者が間違えて投票しないように見詰めた。
高校生が立会人を務めるのは、市役所▽赤塚出張所▽県トラック総合会館▽エクセルみなみ-の期日前投票所4カ所。
石川さんは「投票所を訪れる同世代が少ないので、学校でも投票を呼びかけたい」と話した。
県議選の投票率は、2002年に47.57%と初めて50%を割った。その後も06年に47.94%、10年に49.00%と40%台後半で推移。続く14年は、衆院選と同日選となって55.06%に回復したものの、前回18年は過去最低の41.86%まで一気に下がった。
県選管は「無投票区が多いと盛り上がりに欠ける」とし、前回、無投票区が全体の4割に当たる13選挙区に及んだことが投票率低下の一因と分析。投票日前日から気温が冷え込んだ影響もあったとみている。
深刻なのは若者の低迷。前回の年齢別投票率(抽出方式)は20代の前半が20.04%、後半が22.76%でワースト1、2位。国政選挙や知事選も同様の傾向で、県選管は危機感を示す。
今回、茨城大人文社会科学部のゼミの学生に啓発動画の作成を依頼。同世代の関心を引こうと、動画には「私の想いが私の未来に」といった投票の意義を伝えるメッセージを並べた。ユーチューブやTikTok(ティックトック)、ツイッターの広告で発信している。
県内の期日前投票所は前回から15カ所増えた。投票啓発の出前講座は本年度、前年より11回増の29回行う(予定含む)。県選管の佐野貴之書記長補佐は「生活に深く関わる県政の進路を決める重要な選挙。ぜひ投票を」と呼びかける。
水戸市選管では初めて、高校生を期日前投票の立会人に選任した。土日曜限定で、応募した市内4校の高校生8人が選ばれた。
県立水戸商高3年の石川陽菜多さん(18)は3日、中高年の立会人に交じって、背筋を伸ばし、有権者が間違えて投票しないように見詰めた。
高校生が立会人を務めるのは、市役所▽赤塚出張所▽県トラック総合会館▽エクセルみなみ-の期日前投票所4カ所。
石川さんは「投票所を訪れる同世代が少ないので、学校でも投票を呼びかけたい」と話した。