常陽銀行元頭取の西野虎之介(にしの・とらのすけ)さんが11月29日午前5時56分、老衰のため死去した。92歳。葬儀は近親者で行った。後日、お別れの会を執り行う予定。

東京教育大農学部卒。1953年に入行。久慈浜支店長、古河支店長などを経て、81年から取締役総務部長、取締役企画部長、常務、専務などを歴任し、バブル経済崩壊後の93年から99年まで頭取を務めた。その後は会長、顧問として尽力し、2008年に退任した。11年に旭日中綬章を受章した。

1994年から2004年まで水戸商工会議所会頭、茨城県商工会議所連合会長を担ったほか、常陽地域研究センター会長、県信用保証協会理事などとして県内経済の発展をけん引した。県公安委員長、県総合計画審議会会長、県高校審議会委員長なども歴任し、県政発展に貢献した。