茨城・つくばの洞峰公園 無償移管「可能性の一つ」 市長、整備計画巡り見解

記者会見するつくば市の五十嵐立青市長=同市役所
記者会見するつくば市の五十嵐立青市長=同市役所
茨城県つくば市二の宮の「洞峰公園」改修に向けた県の整備計画を巡り、同市の五十嵐立青市長は8日、定例記者会見で、公園を県から市に無償移管する案について「あらゆる可能性を検討しており、そのうちの一つ」と述べた。

同市は県に対し11月22日、「パークPFIの中止と利用料金の値上げ」「公園の在り方を議論する協議会の設置」を求めた。これに対し大井川和彦知事は今月1日の記者会見で、予定通り計画を進める方針を示し、公園の無償移管も選択肢として示していた。

この日の会見で五十嵐市長は「値上げ案は県が代替案として示していた。それに対し『バランスが悪い』という知事の発言はいささか戸惑う。協議会についても話し合う場をつくるためには必要」と、改めて従来の姿勢を強調した。

市と業者との建築許可に関する事前協議については、「県と市で協議をしていくという合意で進めてきた。県との協議が調わない中で申請することはないのでは」とくぎを刺した。

無償移管については「簡単に、はいと言えるものではない」とも指摘。「もし検討するのであれば、もっと細かなデータを頂かないと市民や議会に説明できない」と述べた。

県は8日、つくば市からの要望に文書で回答。利用料値上げの提案に対し「一部利用者に負担を強いる解決方法。採用する考えはない」としたほか、協議会設置も「県民やつくば市民の意見を十分に聴取している」として否定した。市への無償移管については、協議の用意があると正式に伝達。県都市整備課は「年明けには事業者と市が協議できるよう、対応を見守りたい」としている。

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