依存症の対処法学ぶ 水戸でフォーラム、講演

「依存問題についての理解を広める」をテーマに行われたパネルディスカッション=水戸市笠原町
「依存問題についての理解を広める」をテーマに行われたパネルディスカッション=水戸市笠原町


「依存問題についての理解を求めるフォーラムin茨城」が10日、水戸市笠原町の県開発公社ビルで開かれた。パチンコ・パチスロ社会貢献機構の助成事業で、パネルディスカッションなどを通じて、参加者らはギャンブルを中心とした依存症の仕組みや対処法などを学んだ。

3氏によるパネルディスカッションで、国立病院機構久里浜医療センター研究員の新田千枝さんは、ギャンブルに関する実態調査の結果から、「ギャンブル依存が疑われる人は全体の2・2%。国際的に見て少なくない数字だ」と説明。県立こころの医療センターの小松崎智恵さんは依存症の治療に当たる医師の立場から「依存症は脳の病気であり、意志の弱さや性格の問題ではない。回復には支援が必要だ」と強調した。

県内の依存症等相談拠点機関となる県精神保健福祉センター職員の菊池智之さんは、ギャンブル等依存症の5段階の回復支援プログラムを紹介し、「回復には『正直さ』が重要になる。正直に話せる場である自助グループについて知ってほしい」と述べた。

ほかに、佐々木恵美同センター長が基調講演し、県遊技業協同組合の福地健一郎専務理事が事業者による依存対策の取り組みを報告した。

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