御城印帳、新デザイン 茨城・かすみがうら市制作 ゆかりの画家の作品採用

かすみがうら市ゆかりの画家、伊藤幾久造の絵を使った御城印帳
かすみがうら市ゆかりの画家、伊藤幾久造の絵を使った御城印帳
茨城県かすみがうら市は全国の城郭や城跡で発行している「御城印」にちなみ、集めて貼ることができる新デザインの御城印帳を作った。市ゆかりの画家の作品を採用し、市内にある中世の城跡「笠松城」の御城印も制作した。市歴史博物館(同市坂)は「市内の城跡を歩いて歴史に思いをはせてもらえれば」とお城ファンの来場を呼びかけている。

御城印帳は赤と緑の2種類で、同市ゆかりの挿絵画家、伊藤幾久造の歴史画を表紙や裏表紙にふんだんに配した。縦18・5センチ、横12・5センチ、厚さ2センチ。御城印を22枚収めることができる。1冊2千円(税込み)。

伊藤幾久造は同市に住み歴史画や挿絵を多数描いた。御城印帳には「勿来の関の八幡太郎義家」「源義経の鵯越(ひよどりごえ)」「徳川家康の関ケ原の戦い」「赤穂浪士四十七士」などを並べた。市内の支援者の協力も得て、歴史画の頒布会を結成して作品を多く残した。

笠松城は同市中佐谷にあり、鎌倉時代に常陸平氏の流れをくむ佐谷氏が築城した。面積は約570アール。土塁や堀跡が残り、市指定文化財になっている。

御城印は市内の城跡「宍倉城」「戸崎城」「歴史博物館」に次ぐ第4弾。水戸天狗(てんぐ)党総裁の竹内百太郎、幕末の新徴組隊士、古渡喜一郎の人物名印もある。いずれも1枚300円。

同館の千葉隆司館長は「御城印を集めるファンが増えている。市内や全国の城館を巡り、思い出の御城印を集めてもらえれば」と呼びかけている。

御城印帳と御城印はいずれも同館の受付で販売。市のふるさと納税返礼品にも予定している。問い合わせは同館(電)029(896)0017。

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