ひまわりプロジェクト 福島支援、感謝のかるた 茨城・竜ケ崎南高が企画・作成

プロジェクト協力への感謝を込めた「絆カルタ」を紹介する関野鈴華さん(中央)=竜ケ崎南高
プロジェクト協力への感謝を込めた「絆カルタ」を紹介する関野鈴華さん(中央)=竜ケ崎南高
■龍ケ崎、福島、二本松 復興協力3市紹介

福島県の復興をヒマワリで支援する「福島ひまわり里親プロジェクト」に取り組んできた茨城県立竜ケ崎南高(龍ケ崎市北方町、箕輪文子校長)は、協力者への感謝を込めて「絆カルタ」を作った。プロジェクトに関わった龍ケ崎市、福島県二本松市、福島市の名所や名物をかるたで紹介している。

プロジェクトは、福島市のNPO法人から種を購入して栽培。収穫した種を同法人に返送する。現地で花を咲かせたヒマワリの種はバイオ燃料などに活用される。袋詰めや油の採取は障害者らの福祉作業所(二本松市)が請け負い、震災・原発事故の風化防止や防災教育のほか、雇用促進にも役立てられる。

同校は創立40周年を記念し、社会貢献活動として昨年5月からプロジェクトに参加した。生徒会が中心となり、学校でヒマワリを育てたほか、龍ケ崎市役所に種を置いてもらい、市内の一般家庭や飲食店、コミュニティーセンター、小中学校などで育ててもらった。地域の協力も得て採取した種は約5キロ(1月16日現在)になり、来月に福島に送られる。

生徒たちはプロジェクトに関わってくれた地域の人たちに感謝し、形に残そうと「絆カルタ」を企画。3市やNPOの協力で出来上がった。

かるたはAからZまでの英語表記で、龍ケ崎市の伝統芸能「撞舞(つくまい)」、福島市の代表的花見スポット「花見山」、県重要無形民俗文化財の二本松市「提灯(ちょうちん)祭り」など3市の名所や名物を紹介している。3市やNPO、龍ケ崎市内の小中学校など約50カ所に寄贈する。

活動の中心となった前生徒会長の関野鈴華さん(18)は「皆さんの協力がとてもうれしかった。種を快く引き受けてくれ、回収も予想以上の量だった。多くの人が活動を見守ってくれた」と感謝した。箕輪校長は「福島支援とともに竜ケ崎南高への応援を感じた。生徒たちはこの経験を大切にして今後に生かしてほしい」と話した。

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