茨城・取手の殺人死体遺棄 被告の男に懲役17年 水戸地裁判決 「酌量すべき点なし」

千葉県我孫子市で経営するマージャン店の従業員、北田和彦さん=当時(59)=を殺害し茨城県取手市内に遺棄したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた千葉県流山市後平井、無職、大坪宗一郎被告(32)の裁判員裁判判決公判が27日、水戸地裁で開かれた。小川賢司裁判長は「被害者の落ち度は全くうかがえず、厳しい非難を免れ得ない」として懲役17年(求刑懲役18年)を言い渡した。
判決理由で小川裁判長は動機について、共同経営者から日常的に暴言、暴力を受け、恐怖心から北田さんが店を辞めることを共同経営者に伝えるのを阻止するため殺害したと指摘。「何の落ち度もない被害者の命を奪うのは筋違い」と非難した。殺害後に遺体を遺棄し、店に放火し損害保険金を詐取した行為も酌量すべき点はないと説明した。
判決言い渡し後、小川裁判長は「遺族の気持ちを受け止め、犯した罪としっかり向き合ってほしい」と説諭した。閉廷後、大坪被告の代理人は、控訴に関し「本人と相談して決めたい」と話した。
判決によると、大坪被告は2021年6月8日、我孫子市天王台2丁目の北田さん宅で、北田さんの首を圧迫して殺害し、翌9日、北田さんの遺体を取手市稲の原堂(はらんど)墓地近くの路上に遺棄した。同日、マージャン店に放火して全焼させ、保険会社から保険金計240万円をだまし取った。
判決理由で小川裁判長は動機について、共同経営者から日常的に暴言、暴力を受け、恐怖心から北田さんが店を辞めることを共同経営者に伝えるのを阻止するため殺害したと指摘。「何の落ち度もない被害者の命を奪うのは筋違い」と非難した。殺害後に遺体を遺棄し、店に放火し損害保険金を詐取した行為も酌量すべき点はないと説明した。
判決言い渡し後、小川裁判長は「遺族の気持ちを受け止め、犯した罪としっかり向き合ってほしい」と説諭した。閉廷後、大坪被告の代理人は、控訴に関し「本人と相談して決めたい」と話した。
判決によると、大坪被告は2021年6月8日、我孫子市天王台2丁目の北田さん宅で、北田さんの首を圧迫して殺害し、翌9日、北田さんの遺体を取手市稲の原堂(はらんど)墓地近くの路上に遺棄した。同日、マージャン店に放火して全焼させ、保険会社から保険金計240万円をだまし取った。