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茨城・鉾田の男性殺害 正当防衛を主張 水戸地裁初公判で被告

水戸地裁=水戸市大町1丁目
水戸地裁=水戸市大町1丁目


茨城県鉾田市舟木の農場でベトナム国籍の男性を殺害したとして、殺人の罪に問われた同国籍で同所、農業手伝い、ザン・タイン・トゥン被告(29)の裁判員裁判初公判が27日、水戸地裁(村山智英裁判長)で開かれた。被告は「殺そうと思っていなかった」と殺意を否定し、正当防衛を主張した。

冒頭陳述で検察側は、被告が妻や知人に男性に対する不満を伝えていたほか、利き手で持ったはさみで被害者を2回刺すなどして、殺意があったと主張。「近距離から刃物で首などを突き刺し、防衛行為とは認められない」として、正当防衛は成立しないと指摘した。

弁護側は、被告が日頃から、男性の暴力や脅迫を受けていたと説明。事件当日に男性から暴行を受けた際、もみ合いになり「不運にもはさみが刺さってしまった」と主張し、正当防衛の成立と無罪を求めた。

起訴状などによると、トゥン被告は2021年9月7日午後2時50分ごろ、同所の農業用ビニールハウスで、同僚で同居の農業手伝い、グエン・バン・ナムさん=当時(30)=の首と胸を野菜収穫用はさみで突き刺して殺害したとされる。

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