ヤクルト2軍誘致 茨城県守谷市、新総合公園整備へ 常総運動公園隣地に

ヤクルト球団施設を含む市総合公園新設計画に関する住民説明会であいさつする松丸修久市長(右)=守谷市役所
ヤクルト球団施設を含む市総合公園新設計画に関する住民説明会であいさつする松丸修久市長(右)=守谷市役所
プロ野球のヤクルト2軍施設の誘致を進める茨城県守谷市は28日、同市野木崎地区に球団施設を含む「市総合公園」(仮称)を新たに整備し、球場や屋内練習場のほか、市民が利用する多目的広場、ランニングコースなどを新設する計画を明らかにした。計画に関する住民説明会を同日開いた。球団施設は2027年1月の完成を目指す。

現在、同球団の2軍施設は埼玉県戸田市にある。選手寮が老朽化するなどしており、大雨でのグラウンド浸水をきっかけに移転先を探していた。守谷市が誘致を提案し、昨年4月に市と同球団、親会社のヤクルトの3者で移転への協議開始を発表した。

市によると、新公園の整備予定地は野木崎地区の鬼怒川沿い。野球場や体育館、屋内プールを備える常総運動公園の南側に隣接したエリアで、面積は約14ヘクタールとなる。スマートインターチェンジの整備を見込む常磐自動車道守谷サービスエリア(SA)にも近い。

計画の市民説明会は今回が初めて。地権者・耕作者と市民に分けて行い、地権者・耕作者は約30人が参加した。市は新たな公園整備について、球団施設誘致の効果とともに、現在の運動施設の稼働率などを挙げ、市内に運動施設を整備する必要性を強調。整備スケジュールなどを説明した。

市担当者は「皆さまの意見を聞きながら進めていきたい」と呼びかけた。地権者などは、土地買収や市の負担について質問していた。説明会は29日も開く。

市は今後、3月までに球団側と基本協定を結び、具体的な計画を発表するとともに、4月以降に改めて説明会を開くとしている。

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