西村経産相が産総研視察 先端半導体に期待 茨城・つくば

産総研の職員から量子研究開発の説明を受ける西村康稔経産相(手前左)=つくば市梅園
産総研の職員から量子研究開発の説明を受ける西村康稔経産相(手前左)=つくば市梅園
西村康稔経産相が28日、茨城県つくば市梅園の産業技術総合研究所つくばセンターを訪れ、先端半導体や量子デバイスなどの研究開発の現場を視察した。西村氏は「ノーベル賞級の研究開発が進んでいる。今後の日本、世界の経済を引っ張っていく革新的イノベーションを産総研から生み出してほしい」と期待を込めた。

西村氏は午後2時40分ごろから約2時間半近く、産総研の石村和彦理事長らとともに、先端半導体の研究開発現場のスーパークリーンルーム、ゼロエミッション国際共同研究センターでの人工光合成の研究開発、量子デバイス関連の研究開発の現場を見て回り、職員らと意見交換した。

視察の様子が一部公開された量子研究の拠点では、量子コンピューターで飛躍的に演算速度が増す原理や、産学官で推進する「量子技術イノベーション戦略」で産総研が担う領域などについて説明を受け、真剣な表情で耳を傾けていた。

視察を終えて報道陣から感想を聞かれた西村氏は、研究成果の社会実装の取り組みにも期待を寄せた。先端半導体については、海外とも連携して量産化を図る現状も見据えながら、独自の技術で研究開発を進めている産総研について「取り組みをさらに応援していきたい」と、人材育成も含めて支援していく考えを示した。

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