野口雨情の名曲、聴衆を魅了 水戸で生誕140年コンサート 孫・不二子さん解説も

茨城県北茨城市出身の童謡詩人、野口雨情(1882~1945年)の生誕140周年記念コンサートが29日、水戸市三の丸の常陽芸文ホールで開かれた。約300人が訪れ、ピアノ伴奏とソプラノの歌声による雨情の楽曲を堪能した。
コンサートは常陽芸文センター主催。水戸市出身のソプラノ歌手、森田妃加允さんとピアニストの池沢由香子さんが出演し、「しゃぼん玉」や「十五夜お月さん」「青い目の人形」など12曲を演奏した。樺太滞在中に作り、古里や家族への思いにあふれた「流泊」も披露された。
孫の野口不二子さんはそれぞれの曲の合間に、「雨情は童心を非常に大切にしていた」などと人柄や歌に込められた思い、曲にまつわるエピソードなどを解説。最後に演奏した「証城寺の狸(たぬき)囃子(ばやし)」や「兎(うさぎ)のダンス」は観客の手拍子と舞台が一体となり、コンサートを盛り上げた。
友人ら5人で訪れた常総市の堀越とし子さん(79)は「何年たっても歌で交流ができると改めて実感した。素晴らしい歌声に感動した」と話した。
節目を歌で祝い、不二子さんは「今までと違う話や解説をすることができた。雨情の『文学で社会を企てたい』という言葉を基に、全国に雨情の歌を発信していきたい」と語った。
雨情は当時の磯原村に生まれ、1919年に初めての童謡作品を児童雑誌「金の船」で発表。以降、現在まで歌い継がれる名曲を数多く手がけ、生涯で約2800の作品を残した。
コンサートは常陽芸文センター主催。水戸市出身のソプラノ歌手、森田妃加允さんとピアニストの池沢由香子さんが出演し、「しゃぼん玉」や「十五夜お月さん」「青い目の人形」など12曲を演奏した。樺太滞在中に作り、古里や家族への思いにあふれた「流泊」も披露された。
孫の野口不二子さんはそれぞれの曲の合間に、「雨情は童心を非常に大切にしていた」などと人柄や歌に込められた思い、曲にまつわるエピソードなどを解説。最後に演奏した「証城寺の狸(たぬき)囃子(ばやし)」や「兎(うさぎ)のダンス」は観客の手拍子と舞台が一体となり、コンサートを盛り上げた。
友人ら5人で訪れた常総市の堀越とし子さん(79)は「何年たっても歌で交流ができると改めて実感した。素晴らしい歌声に感動した」と話した。
節目を歌で祝い、不二子さんは「今までと違う話や解説をすることができた。雨情の『文学で社会を企てたい』という言葉を基に、全国に雨情の歌を発信していきたい」と語った。
雨情は当時の磯原村に生まれ、1919年に初めての童謡作品を児童雑誌「金の船」で発表。以降、現在まで歌い継がれる名曲を数多く手がけ、生涯で約2800の作品を残した。