中学生が護身術学ぶ 防犯対策、心がけ、専門家が指導 茨城・小美玉

護身術を学ぶ中学生=小美玉市小川
護身術を学ぶ中学生=小美玉市小川
茨城県小美玉市防犯連絡協議会(上田裕司会長)の防犯教室が25日、同市小川の市立小川南中(白井律子校長)で開かれた。1、2年生約160人が参加し、安全インストラクターの武田信彦氏が「観察力は究極の護身術」として、犯罪被害を未然に防ぐための心がけや手段を伝授した。

武田氏は1997年、国際的な犯罪防止NPOの活動に参加し、東京都内の繁華街で街頭パトロールに従事。2008年には、市民目線で安全を伝えるためのプロジェクト「うさぎママのパトロール教室」を開設し、全国各地で防犯関連の講演に取り組んでいる。

武田氏は56万件超に上った昨年の刑法犯認知件数について「評価は難しいが、とても多いと思う」と指摘。「いつ、どこで(犯罪に)遭遇するか分からない」として、市民レベルでできる対策の必要性を訴えた。

さらに「1人になる『空白の瞬間』に注意して」と強調。身の回りに意識を向けて「ばれる、逃げられるというリスクを、相手に感じさせることができれば、身を守る力になる」と語った。生徒たちは肩をつかまれたときに逃れる護身術も学んだ。

参加した2年生の手賀莉桜さん(14)は「1人にならないことが大切だと分かった。観察力を養い、犯罪被害に遭わないようにしたい」などと語った。

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