茨城・鹿嶋市の若手職員、菊見さん 副業で求職者支援 国家資格取得、休日に活動

茨城県鹿嶋市役所に勤務しながら、国家資格を生かした副業との〝二刀流〟で活躍する公務員がいる。昨年4月に入庁した菊見祐介さん(23)は、市税務課に勤務しながら、退庁後や休日にはキャリアコンサルタントとして、学生の就職活動やキャリア向上を目指す求職者を支援。「(副業で)自分らしさがより表せるなら、公務員も取り組んでいいのでは」と語り、今後も挑戦を続けたい考えだ。
公務員は兼業や副業禁止のイメージが強いが、地方公務員法では許可制となっており、申請が認められれば可能。家業の手伝いや小規模農業、地域のスポーツ少年団の指導、社会貢献活動などが該当するとみられる。
菊見さんは「自分のやることが全て鹿嶋のためになるように」と同市役所に入庁。一方、学生時代の就職活動では、自身がキャリア相談していた経験のほか、既に二刀流で活躍している他市職員にも刺激を受け、資格取得を決意。資格を取得した昨年7月に兼業が許可された。
キャリアコンサルタントとしては、NPO法人「雇用人材協会」(水戸市)の会員として、自身の就活体験、自分らしいキャリア育成の在り方について、オンラインで学生と対話。また、茨城県日立市内で1月28日に開かれた同協会の就活イベントには有償スタッフとして参加し、求職者の悩みに耳を傾けたり、希望職種や適性について話し合ったりする場面が見られた。
社会人の副業について、同協会コーディネーターの佐川雄太さん(40)は「コロナ禍もあってか、民間ではここ数年増えている印象。取得した資格で活躍の場を求めているのでは」と推測する。それでも公務員の副業は珍しいといい、「公務員か民間企業で悩んでいる学生は、菊見さんの経験が参考になるのでは」と述べた。
菊見さんは「上司も後押ししてくれており、自分は周囲の人々に恵まれている」と感謝しきり。今後は小中高の児童生徒など、キャリア育成の対象を広げたい考えだ。
公務員は兼業や副業禁止のイメージが強いが、地方公務員法では許可制となっており、申請が認められれば可能。家業の手伝いや小規模農業、地域のスポーツ少年団の指導、社会貢献活動などが該当するとみられる。
菊見さんは「自分のやることが全て鹿嶋のためになるように」と同市役所に入庁。一方、学生時代の就職活動では、自身がキャリア相談していた経験のほか、既に二刀流で活躍している他市職員にも刺激を受け、資格取得を決意。資格を取得した昨年7月に兼業が許可された。
キャリアコンサルタントとしては、NPO法人「雇用人材協会」(水戸市)の会員として、自身の就活体験、自分らしいキャリア育成の在り方について、オンラインで学生と対話。また、茨城県日立市内で1月28日に開かれた同協会の就活イベントには有償スタッフとして参加し、求職者の悩みに耳を傾けたり、希望職種や適性について話し合ったりする場面が見られた。
社会人の副業について、同協会コーディネーターの佐川雄太さん(40)は「コロナ禍もあってか、民間ではここ数年増えている印象。取得した資格で活躍の場を求めているのでは」と推測する。それでも公務員の副業は珍しいといい、「公務員か民間企業で悩んでいる学生は、菊見さんの経験が参考になるのでは」と述べた。
菊見さんは「上司も後押ししてくれており、自分は周囲の人々に恵まれている」と感謝しきり。今後は小中高の児童生徒など、キャリア育成の対象を広げたい考えだ。