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茨城・ひたちなか海浜鉄道湊線、延伸工事申請に暗雲 コロナ禍、物価高響き延期検討

ひたちなか海浜鉄道湊線=ひたちなか市釈迦町
ひたちなか海浜鉄道湊線=ひたちなか市釈迦町


茨城県ひたちなか市を走る市出資の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道湊線(勝田-阿字ケ浦駅、14・3キロ)の延伸について、詳細な工事計画をまとめた「工事施工認可」の申請延期も含めて検討していることが22日、市関係者への取材で分かった。申請期限は3月末。延期になれば2024年春の開業予定はずれ込む見通しとなる。

延伸計画は、終着の阿字ケ浦駅から国営ひたち海浜公園西口付近まで約3・1キロ延ばし、新駅二つを設置する。事業費は約78億円。ひたちなか海浜鉄道は20年8月に延伸事業許可を国土交通省に申請し、21年1月に許可された。

その後、22年1月までの同認可申請を目指していたが、新型コロナウイルスの影響で関係者との協議が遅れたため、同月に国へ期限の延長を申請。今年3月末が新たな期限だった。

市企画調整課によると、その後も新型コロナウイルスの影響が続き、関係者との協議が予定通りに進まなかった。

関係者によると、物価高騰の影響で事業費が増える見通しで、施工方法や費用の圧縮方法などの検討も必要になっている。

この日の定例記者会見で、大谷明市長は「延伸事業を進められるよう、知恵を出して進んでいる。いろいろな可能性を含めて幅広く調整している」と述べるにとどめた。

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