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「ひまわリップ」がサスティナブルコスメアワード審査員賞受賞 茨城・取手聖徳女子高

「サスティナブルコスメアワード2022」審査員賞ニューフェイス部門の受賞を喜ぶ生徒たち=取手市山王
「サスティナブルコスメアワード2022」審査員賞ニューフェイス部門の受賞を喜ぶ生徒たち=取手市山王
生徒らが開発した「ひまわリップ保湿リップバーム」
生徒らが開発した「ひまわリップ保湿リップバーム」


■品質、活動高く評価

聖徳大学付属取手聖徳女子高(茨城県取手市山王)の生徒たちが取り組む「ひまわりプロジェクト」から誕生した化粧品「ひまわリップ保湿リップバーム」が、サスティナブルコスメアワード2022の審査員賞ニューフェイス部門を受賞した。商品の品質とともに生徒たちの活動が高く評価された。同アワードでの高校生の受賞は初めて。

同アワードは、持続可能な開発目標(SDGs)の視点での審査基準で「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰している。19年に始まり、審査員賞ニューフェイス部門は今回初めて設けられた。

ひまわリップは、ヒマワリオイルを使った完全自然素材のリップバーム。無農薬で栽培したヒマワリ、製品化の過程、商品の品質など、いずれも高い評価を受けた。

生徒たちは同校の探究学習の一環として、6人を中心に20年に活動開始。地域活性化とSDGsの観点から、市内の遊休農地解消と地産地消を目指し、ヒマワリオイルのリップバームの商品化に挑戦。市内で栽培を行っているNPO法人の支援を受けてヒマワリを育て、化粧品OEM会社に製造を委託して製品化した。

クラウドファンディング(CF)で資金を募り、22年夏に500個が完成。今後、取手市のふるさと納税返礼品や市内での直販などを予定している。

プロジェクトに3年間関わった卒業生の上前泊千翔さん(17)は「受賞できてうれしい。努力が実を結んだ。達成感がある」と喜んだ。

同じく卒業生の長井美沙希さん(18)は「活動を通していろいろな人と関われた。自分も成長できた」と振り返った。

新3年生となる染谷彩乃さん(17)と斉藤ゆうりさん(17)は「先輩たちとやってきたことを続けたい。リップを通してプロジェクトをもっと広めていきたい」と今後の活動に意欲を見せた。

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