J2水戸 西村GMの著書好評 チーム強化と育成に力点 組織改革、多角的視点で

サッカー・J2水戸ホーリーホックの西村卓朗ゼネラルマネジャー(GM)の著書「水戸ホーリーホックの挑戦 世界で最もヒトが育つクラブへ」(竹書房)が好評だ。チーム強化の視点からは、選手育成の取り組みと効果をはじめ、チーム編成のポイント、選手を見抜く着眼点が惜しみなく語られる一方、GMとして進めた組織改革など、多角的な視点からチームを知ることができ、サッカーだけでなく組織の構築、運営の参考にもなる1冊だ。
同書は西村GMが強化部長として水戸に加わった2016年から現在に至るまでの足跡を10章構成で紹介。巻末には、17年に水戸に所属した、日本代表の前田大然選手のインタビューも収録されている。
西村GMは東京都出身。国士舘大卒業後に浦和、大宮などでプレーした。引退後、浦和のスクールコーチ、社会人クラブ「VONDS市原」の監督兼GMを務めた。
水戸は「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」のクラブミッションの下、育成に重点を置く。第3章の「チーム編成について」では、「選手の中で水戸に移籍することは都落ちのイメージが強かった」と語られている。その中で、独自のアプローチで選手の才能を開花させ、多くの選手をJ1へ送り出し、〝育成の水戸〟のイメージを確立した。
水戸の育成はサッカーだけに限らない。第5章の「選手育成プログラム」では、地元企業と連携した研修を進めるなど、「社会人としての力」を育てるために立ち上げた独自の教育プログラム「メイクバリュープロジェクト(MVP)」について、理念と手法がつづられている。
西村GMは「人材育成や組織づくりに関しては、サッカーを見ない人にも通ずる部分があると思う」と自身の運営手法を紹介。著書について多くの人に手に取ってもらい、「参考にしたり、クラブに思い入れを持ったりしてもらえたらいい」と話している。
四六判、208ページ。1760円。
同書は西村GMが強化部長として水戸に加わった2016年から現在に至るまでの足跡を10章構成で紹介。巻末には、17年に水戸に所属した、日本代表の前田大然選手のインタビューも収録されている。
西村GMは東京都出身。国士舘大卒業後に浦和、大宮などでプレーした。引退後、浦和のスクールコーチ、社会人クラブ「VONDS市原」の監督兼GMを務めた。
水戸は「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」のクラブミッションの下、育成に重点を置く。第3章の「チーム編成について」では、「選手の中で水戸に移籍することは都落ちのイメージが強かった」と語られている。その中で、独自のアプローチで選手の才能を開花させ、多くの選手をJ1へ送り出し、〝育成の水戸〟のイメージを確立した。
水戸の育成はサッカーだけに限らない。第5章の「選手育成プログラム」では、地元企業と連携した研修を進めるなど、「社会人としての力」を育てるために立ち上げた独自の教育プログラム「メイクバリュープロジェクト(MVP)」について、理念と手法がつづられている。
西村GMは「人材育成や組織づくりに関しては、サッカーを見ない人にも通ずる部分があると思う」と自身の運営手法を紹介。著書について多くの人に手に取ってもらい、「参考にしたり、クラブに思い入れを持ったりしてもらえたらいい」と話している。
四六判、208ページ。1760円。