清真学園中 卒業生、カプセル埋設 15年後に再会誓う 茨城・鹿嶋

15年後に開封するタイムカプセルを埋める清真学園中の卒業生たち=鹿嶋市宮中
15年後に開封するタイムカプセルを埋める清真学園中の卒業生たち=鹿嶋市宮中
15年後に再会を-。清真学園中(茨城県鹿嶋市宮中、飯山克則校長)の卒業生が22日、30歳になった年に開封予定のタイムカプセルを同校敷地に埋め、将来の再会を誓った。新型コロナウイルス禍で制限を強いられた3年間の学校生活だったが、同日は多くの生徒が笑顔を見せた。カプセル埋設は卒業企画の一環で、桜の苗木の記念植樹も行われた。

卒業生は1月から、「卒業プロジェクト」を立案。生徒約150人が複数のグループに分かれ、後輩向けの学習動画作成や食堂の大掃除、同校から鹿島神宮駅までのごみ拾いなど「学校への恩返し」に取り組んだ。

タイムカプセルは、自身や保護者、教員に向けた手紙や思い出の品々を陶製のつぼに入れたもので、さらにプラスチック製のたるに納められた。この日、卒業式後に開かれた埋設式で、カプセルは生徒や保護者に見守られながら、校舎脇に埋められた。生徒はその後、同校玄関近くの斜面に、桜の苗木(高さ約1メートル)を記念植樹した。

タイムカプセルを企画した、生徒代表の夏井琳央さん(15)は「30歳になるまでタイムカプセルを忘れず、一人も欠けることなく集まろう」と呼びかけた。また、「英語が話せる助産師になり、世界中で赤ちゃんを取り上げたい」と自身の目標を語った。

記念植樹を企画した郡真吾さん(15)は、コロナ禍の学校生活を振り返り、「15年後には子どもたちが伸び伸びと暮らせる世界になっていてほしい」と期待した。

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