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茨城県龍ケ崎市の道の駅 縮小を市長表明、事業は継続

道の駅整備事業について説明する萩原勇市長=龍ケ崎市役所
道の駅整備事業について説明する萩原勇市長=龍ケ崎市役所


茨城県龍ケ崎市が牛久沼近くに整備を計画している道の駅について、萩原勇市長は24日、物販や飲食施設の収益を不安視する声が多いなどとして、規模を縮小する方針を表明した。市は当初、2019年度開業を目指したが、地盤が軟弱だと判明し、約4年にわたって計画を中断していた。事業費を約8億円削減した上で継続する。

同日の市議会全員協議会(全協)で萩原市長は、他の大型事業など市の財源確保の必要性を示した上で、「(物販飲食施設の)収益を危惧する声が多く、総合的に判断した」と表明。同時に「牛久沼の魅力を伝えるため、事業化する」と述べ、規模を縮小した上で整備すると強調した。

整備を巡っては、牛久沼の周遊道路(トレイル)、水上レジャーの拠点化を視野に入れている。物販飲食施設は白紙として、民営の可能性を探る。

事業費は昨秋の試算から約8億円削減し、約17億5700万円を見込む。開設は28年度を目指す。

道の駅は、牛久沼東岸の国道6号沿いの敷地約2万8千平方メートルに、特産品の販売や飲食など地域振興施設を備える形で、市が17年に基本計画を策定した。19年度開業を目指したが、護岸改修工事で想定よりも地盤が軟弱であることが判明し、計画は中断。開業時期は2度の延期を経て「未定」となっていた。

22年1月に就任した萩原市長は事業の「再検証」を掲げ、今月末までに継続か中止か結論を出すとしていた。修正した工事の着手は25年度となる見通し。

全協終了後、報道陣の取材に対し、萩原市長は「道の駅により、交流人口が拡大でき、牛久沼が注目される。周辺自治体などと協力してトレイルの実現も目指す」と述べた。

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