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茨城県桜川市短編小説コンテスト 名所題材、受賞4組を表彰 最優秀・藤本さん、親子の絆表現

大塚秀喜市長(左)から表彰を受けた最優秀賞の藤本希さん=桜川市本木
大塚秀喜市長(左)から表彰を受けた最優秀賞の藤本希さん=桜川市本木


茨城県桜川市の観光PRポスターを題材にした短編小説のコンテスト「桜川の四季ショートストーリーコンテスト」の表彰式が24日、桜川市本木の雨引山楽法寺(雨引観音)で開かれた。親子の絆を表現し、最優秀賞に輝いた「ひかりさす」の作者、つくば市の藤本希さん(40)ら4組の受賞者が出席し、審査委員長の大塚秀喜市長から表彰状などが贈られた。

雨引観音は、題材となったポスターに描かれた観光地の一つ。藤本さんは雨引観音で子どものお宮参りをする夫婦のイラストに物語の着想を得た。自身が雨引観音で子どものお宮参りをした時の風景を思い出したという。

藤本さんは当時を振り返って「境内には多くの家族がお宮参りに来ていた。一人が生まれて育つのにはいろんな人の人生や時間が関わっていると実感した。どの親も子どもを大事に思っていると表現しようと思った」と語った。

物語は約1カ月かけて構想を練ったという。市内のバスに乗りこんだ主人公が運転手と会話を交わす中で亡き父親の記憶に思いをはせるストーリーで、親子がお互いを思いやる気持ちを表現した。

藤本さんの作品は市が映像化し、2024年度にホームページや交流サイト(SNS)で公開する予定となっている。大塚市長は「いろいろな作品があって甲乙つけがたかった。映像発表が楽しみ」と期待した。

題材のポスターは市が19年度から季節ごとに制作したもので、合わせて12枚。市内の観光名所とともに主人公の2人が成長していく姿がイラストで描かれている。市では魅力発信に活用しようとコンテストを企画した。

昨年8~10月末に募集し、168点の応募があった。審査員を務めたのは大塚市長や同市出身の陶芸家、島田恭子さんなど7人。表彰式の最後に島田さんの作品の前で記念撮影が行われた。

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