自動車レースSF王者・野尻さん抱負 「3連覇達成したい」 茨城県筑西市長表敬

2連覇記念のTシャツを須藤茂市長(左)に贈る野尻智紀さん=筑西市役所
2連覇記念のTシャツを須藤茂市長(左)に贈る野尻智紀さん=筑西市役所


茨城県筑西市出身のレーシングドライバー、野尻智紀さん(33)が23日、同市役所に須藤茂市長を表敬訪問し、国内最高峰の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」(SF)の年間チャンピオン2連覇達成を報告した。2連覇は2013年にSFが始まって以来初めての快挙。野尻さんは3連覇に意欲を示し「達成したい」と力を込めた。

野尻さんは5歳で子ども用のレーシングカートの運転を始めた。持病の小児ぜんそくの影響で野球やサッカーなどに参加できず、父親の勧めでつくば市内のサーキット場を訪れたのがきっかけだったという。

各クラスの大会で好成績を収め、2008年には、世界に通用するレーシングドライバーを育成する「鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ」を首席で卒業。14年からSFに参戦し、21年に年間チャンピオンを獲得した。翌22年は全7大会10戦で2勝を挙げるなど好成績を収め、2連覇を果たした。「日本プロスポーツ大賞」の敢闘賞も受賞する活躍だった。

野尻さんは目標とする3連覇について「挑戦できるだけで光栄」と語り、まずは新車両の調整に注力する考えを示した。一方、昨年7月に道の駅「グランテラス筑西」でSF車両の展示や子ども用カートの試乗を行った催しを振り返り、「子どもたちの反応が良かった」と説明。市の魅力を発信する「筑西ふるさと大使」としての役割を踏まえ「定期的にやり続けたい」と話した。

須藤茂市長は「今回の快挙は非常にうれしいことであり、市民の皆さんも喜んでいる。憧れる子どもたちもいるだろう」と喜んだ。

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