地酒振興、若手アイデア 4蔵元、茨城県庁で成果発表

岡部合名が考案した地酒「松盛 竜伝説」=県庁
岡部合名が考案した地酒「松盛 竜伝説」=県庁


地酒の振興を図るため、茨城県内蔵元の若手から斬新な発想のビジネスプランを募る「日本酒若手蔵元活性化プロジェクト」の成果発表会が28日、水戸市笠原町の県庁で開かれた。公募で選ばれた4蔵元が、地元ならではのこだわりを込めて考案した酒について説明し、完成品の試飲もあった。

参加したのは、岡部合名会社(常陸太田市)、月の井酒造店(大洗町)、武勇(結城市)、吉久保酒造(水戸市)の4蔵元。

岡部は地元の竜伝説にちなみ、竜神峡の代表的な淵の一つ「亀ケ淵」に酒瓶ごと浸して祈願した「松盛 竜伝説」、月の井は伝統的な製造方法「生酛(きもと)造り」を活用してスパークリングに仕上げた「和の月 生酛 SPARKLING」、武勇はサイクリスト向けにフレッシュな味わいにこだわった「Buyu Cycle」、吉久保は県産間伐材を同封して購入者が地酒に浸して香りを調整できる「イバフォレ」をそれぞれアピールした。

日本ソムリエ協会の田崎真也会長ら4人の審査員は、アイデアの着眼点や味わいを褒めていた。出席した大井川和彦知事は「とても素晴らしい味わい。これからも茨城の酒を発信していただきたい」と述べた。

プロジェクトの採択は、昨年6月に県庁であったコンペなどを通して決定。4蔵元は同7月から今年2月にかけて、外部アドバイザーと協力しながらアイデアを形にした。完成した地酒は4~6月の販売開始を予定している。

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