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春の褒章 茨城県内受章者喜びの声 緑綬褒章に金砂郷おむすびの会

(左から)井坂さと美さん、塚越賢次さん、江田けい子さん
(左から)井坂さと美さん、塚越賢次さん、江田けい子さん


春の褒章受章者が28日付で発表された。茨城県内は緑綬褒章1団体、黄綬褒章3人、藍綬褒章12人。喜びの声を聞いた。(名簿は敬称略)

■緑綬褒章 自分も楽しみ長続き 読み聞かせサークル 金砂郷おむすびの会 常陸太田
「とても驚いている。長く続けてきた活動が認められたことはうれしい」と井坂さと美代表。「家族や学校、市社協、図書館などの協力があって続けてこられたので感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

旧金砂郷町時代の1995年に活動を始めた読み聞かせボランティアサークル。会員は現在、金砂郷地区の女性16人。毎週木曜日に集まり、発声や朗読の練習、作品づくりに取り組む。

アイデアを出し合って手作りの大型紙芝居や紙人形劇、布絵などを制作し、物語を分かりやすく伝える工夫を重ねている。幼稚園や小学校を定期訪問するほか、依頼に応じ高齢者施設などにも出張する。

モットーの「無理をしないで自分たちも楽しむ」が長続きの秘訣(ひけつ)という。「自分たちの活動が少しでも子どもたちの心の栄養になれば」と笑顔を見せた。

■黄綬褒章 責任感持ち一生懸命 大塚屋書店社長 塚越賢次さん(74) 下妻
24歳から50年間にわたり、学校に教科書を供給し続け、児童生徒の学びを支えてきた。今回の褒章に「驚いている。うれしいが『私でいいんですか』という気持ち。先代や従業員の皆さんに感謝」と喜ぶ。

1882年創業の老舗「大塚屋書店」の4代目。1905年に教科書販売を始めたと伝わる。89年に社長に就いた。

現在は地元下妻市の小中高と特別支援学校のほか、八千代町の小中高、周辺市の一部の学校にも教科書を届ける。新学期前の3月半ばから2週間が繁忙期で、袋詰めなど膨大な仕分けを行い、「正確さが一番」と丁寧さを心がける。

今、市内の教科書の取次店は同書店のみという。「責任感を持ち、一生懸命に仕事を続けている。安心してもらえるよう学校、先生方との信頼関係を大切にしていきたい」と語った。

■藍綬褒章 柔らかい対応心がけ 人権擁護委員 江田けい子さん(75) 笠間
人権に関わる相談を受けたり啓発活動を行ったりする人権擁護委員を、22年間にわたり務めている。受章に「私でいいのかな」と、静かな笑みを浮かべた。

主に、悩み事の電話相談対応や小中高の人権教室に取り組んでいる。「デートDV」をテーマにした高校での人権教室には、特に手応えを感じている。

52歳の時、初めて委嘱を受けた。重い相談も多いが、「子どもが好きだから長く続けてこられた」。ある人権教室で抱き締めてあげた児童が、後に「先生」と親しみを込めて声をかけて来てくれた。「うれしかった」

相談対応では「柔らかく受け止め、柔らかく帰してあげる」ことを心がける。新しい委員には「(他の人の)良いところをまねて」と助言している。

定年は2025年6月。「認めてもらえたので、最後まで頑張る」

▽緑綬褒章(1団体)
金砂郷おむすびの会 読み聞かせ奉仕団体 常陸太田

▽黄綬褒章(3人)
石毛延江 66 元「センチュリー石岡」主任介護職員 小美玉
大平晶 72 大平造園土木会長 笠間
塚越賢次 74 大塚屋書店社長下妻

▽藍綬褒章(12人)
井上美代子 75 保護司 那珂
江田けい子 75 人権擁護委員 笠間
春日偉知郎 74 調停委員 守谷
川又洋子 62 家計調査員 水戸
斉藤実 74 保護司つくばみらい
祖父江由美 子7 6保護司 神栖
高橋博 62 河内町消防団長河内
塚田俊夫 70 筑西市消防団長筑西
中村昭良 76 保護司 日立
橋本重彦 72 民生・児童委員鹿嶋
松本明夫 60 五霞町消防団長五霞
宮部誠 58 坂東市消防団長坂東

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