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独創的なTシャツずらり 水戸、4、5日に展覧会 障害者デザイン、販売も

カラフルなTシャツが展示された前回の会場=水戸市吉沼町
カラフルなTシャツが展示された前回の会場=水戸市吉沼町
自作のTシャツを手にするユーアイファクトリーの利用者ら=水戸市吉沼町
自作のTシャツを手にするユーアイファクトリーの利用者ら=水戸市吉沼町


障害福祉サービス事業所「ユーアイファクトリー」(水戸市)の利用者がデザインしたTシャツやアート作品を展示販売する「Tシャツアート展」が4、5の両日、ユーアイ村まるごとカフェ(同市吉沼町)の軒下で開かれる。「着る」という概念をくつがえす独創的な作品など約80点を紹介し、利用者の「個性との出合い」を呼びかける。

同展は2017年から隔年で開催し4回目。「よき隣人=Neighborhood(ネイバーフッド)」をテーマに、地域の人たちとの交流を目的に続けてきた。今回は同事業所に通う20代から70代まで、約40人が出品している。

展示作品は、利用者が描いた絵をデザインに取り入れたTシャツから、Tシャツそのものをキャンバスに見立てたアート作品まで幅広い。「ヘンテコだけどすてきなもの」を気軽に鑑賞してほしいという。

同事業所には知的障害や自閉症スペクトラム、ダウン症などの障害のある利用者が通所する。生活介護の一環として、日中はそれぞれ創作活動を行い、公募展にも出品している。

主任生活支援員、中田真也さん(35)は、「発表の機会を持つことは、利用者の自信や意欲につながる」と語る。利用者の一人は黒い生地にカラフルな模様のTシャツを作り、「自分でも着たいし、売れたらうれしい」と満足そうだった。

Tシャツは1枚2200円。収益は画材などの購入に役立てる。中田さんは「施設にこんなユニークな人がいるんだと、地域の人たちに知ってもらう機会になる。日頃のアート活動を通し、利用者の社会参加につなげたい」と話している。

会場ではTシャツ以外にも、刺しゅうのブローチやドライフラワーなども販売。カフェで芋ケーキセットや野菜たっぷりのワンボウルランチ、焼き芋アイスなどを提供する。両日とも午前10時から午後3時まで。

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