次の記事:常磐道で速度違反、身代わり出頭させる レーサーら逮捕

仮想空間で茨城県観光PR タビットツアーズ 写真で見どころや名産品

「観光メタバースワールド」の一こま(タビットツアーズ提供)
「観光メタバースワールド」の一こま(タビットツアーズ提供)
県と県内18市町のカードがある「いばらき観光カード」のイメージ(タビットツアーズ提供)
県と県内18市町のカードがある「いばらき観光カード」のイメージ(タビットツアーズ提供)


国内外の旅行を企画する旅行会社「タビットツアーズ」(水戸市)は、茨城に観光客を呼び込むため、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した茨城県の観光PRに乗り出した。県内の見どころを写真で無料閲覧できるのが特徴。主に国内外の若い世代に照準を合わせ、茨城の魅力を広く伝えていく構え。

同社は、昨年末に「観光メタバースワールド」を構築した。ホームページやメタバース制作などを行うIT企業「EWORKS(イーワークス)」(水戸市)が手がけた。一般に無料で提供する。

メタバース内では、タビット社の本社周辺が現実と異なる世界として再現される。その一角に写真で巡る「いばらき観光カード」を引けるガチャガチャの機械が設置されている。自分の分身となる「アバター」がカードを引き、QRコードをスマートフォンで読み込むと、県内の見どころや名産物が写真で閲覧できる。

観光カードは県と大子町、鉾田市、笠間市など県内18市町(5月現在)のカードが出る仕組み。「どこのまちのカードが出るかは分からない。茨城の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と、同社業務部の尾形一英課長(35)。同社は今秋までに自治体に売り込みをかけ、全44市町村に拡大していきたい考えだ。

同社の観光メタバースワールドから、茨城県をイメージした別のメタバース「バーチャル茨城」(イーワークス社制作)に移動し、楽しめるのも特徴。水戸市・大手門や牛久大仏、茨城空港、大洗マリンタワーといった名所に触れることができる。開発したイー社社員の新川達朗さん(40)は「(開発者が)茨城に長年住んでいるからこそ分かる魅力を入れ込めた。ユニークな体験ができる」と自信をのぞかせる。

タビット社では海外旅行を取り扱う強みを生かし、外出しづらい高齢者や障害者向けに海外旅行気分を楽しんでもらおうと、米国の「自由の女神」「タイムズスクエア」を巡る観光メタバースも用意した。

同社は今後、茨城の魅力を広めるためメタバースをさらに進化させる方針だ。

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース