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伊勢エビ 茨城県産拡大 漁獲増でPR強化

磯崎漁港で水揚げされた伊勢エビ(県提供)
磯崎漁港で水揚げされた伊勢エビ(県提供)


茨城県は、茨城県沖で取れる高級食材の伊勢エビの販売拡大に乗り出す。近年、茨城県での漁獲量が増え続けており、漁期が最盛期を迎える夏に向けて、茨城県産伊勢エビのPRを強化する。ブランド力を高めることで、県内だけでなく、首都圏などで流通を拡大させ、漁業者の所得向上を後押ししたい考え。

茨城県沖の伊勢エビ漁は5月に始まり、夏にピークを迎える。水揚げは、北は平潟漁港(北茨城市)から南は波崎漁港(神栖市)まで広範囲にわたる。県によると、2021年の茨城県での漁獲量は45トン。そのうち、磯崎漁港が約11トンと最も多い。

鹿島灘漁業協同組合の担当者は「以前から揚がっていたが、ここ1、2年で漁獲量が倍以上に増えた」と話す。

農林水産省の農林水産統計年報によると、茨城県の伊勢エビの漁獲量は、55年前の1968年はなかった。2018年に18トンを記録すると、19年に24トン、20年には30トンと年々増えている。県漁政課は「海水温の変化が影響しているのではないか」とみる。

県水産試験場(ひたちなか市)は毎月、茨城県沖の30地点で海面水温を調べている。確認できるデータで最も古い1975年5月の大洗周辺は、水温が12~13度だった。これに対し、今月、同地点では15~17度を観測するなど水温の上昇が確認されている。

これまで、茨城県で水揚げされた伊勢エビは、豊洲市場(東京都)や県内の一部の旅館などに出回ってはいたものの、「本県産であることが認知されていなかった」(同課)。本場の三重県産に比べると、茨城県産は半値ほどという。

県は広告代理店などと協力し、今夏までに漁業関係者らと茨城県産伊勢エビの効果的なPR方法について検討を進めるとともにブランド化を図り、県内外での販売をさらに拡大させていく考え。

同課の担当者は「本県産伊勢エビの認知度を向上させることで、漁業者の所得アップにつなげたい」と話している。

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