次の記事:5歳児、違法ケシ発見 草花好き、瞬時に判別

《リポート》ラグビーのまち再興へ 茨城・日立 人工芝グラウンド、7月完成

7月に供用開始するラグビー兼サッカー場の日立市会瀬スポーツ広場=同市会瀬町
7月に供用開始するラグビー兼サッカー場の日立市会瀬スポーツ広場=同市会瀬町


ラグビーのまち再興に向け、茨城県日立市内に全面人工芝のラグビー場が7月に完成する。市が、日立製作所の旧会瀬グラウンドを借り上げて整備した。県内で唯一、市内に小学生から社会人まで各世代にラグビーチームがある特徴を生かし、地域活性化の新たな拠点としたい考え。27、28両日に記念イベントを開く。

▽大会誘致も

新施設は「市会瀬スポーツ広場」(同市会瀬町4丁目)。サッカーやグラウンドゴルフなど多目的に使えるが、ラインの色はラグビーがメインの白で、サッカーは黄色と青。市によると、県内の公共スポーツ施設(人工芝)で白線のラグビー場は唯一となるという。

人工芝の衝撃吸収性などもラグビーの基準を採用し、公式戦が開催できる規格。更衣室やシャワーを備えた管理棟も新設し、照明設備もリニューアルした。新たに150台分の駐車場も整備する。

約1キロ離れた市民運動公園陸上競技場(同市東成沢町)のサブグラウンドとして使えるため、市は「一体運用を図ることで、これまでは難しかった大規模な大会誘致にもつなげたい」としている。

▽署名運動

整備のきっかけは住民有志による署名運動だった。市内に芝のラグビー場がないことや2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の盛り上がりを踏まえ、「幅広い年代のチームが活動する日立に安心安全にプレーできる環境を」と主張。5584人の署名と要望書を21年に市に提出した。

ラグビーの競技人口が減少傾向の中、市内では現在も小学生以下の「日立ラグビースクール」をはじめ、県立日立一高・同付属中で部が活動。社会人は旧日製ラグビー部の「日立サンネクサス茨城」がトップイーストリーグBに所属し、40歳以上の「常陸不惑クラブ」もある。

ハード面での好条件も追い風になった。文部科学省が19年W杯開催に伴う特例で、ラグビー施設の整備を対象にした交付金制度を新設。場所も同社からの無償貸与によって既存施設の改修で済むことになり、コストを抑えられた。総事業費は約8億円。

▽交流の場に

茨城ラグビーの歴史は鉱工業の発展とともに日立から始まった。1930年代に日本鉱業(日立鉱山)と日立製作所がそれぞれチームを結成し「関東の雄」として活躍。戦後もこの2チームを中心に、高校や多賀高専(現茨城大工学部)、企業チームが続々と誕生した。昭和後期の日立一高による県内公式戦111連勝は今も残る記録だ。

サンネクサスや同スクールはこれまで練習場所を転々としてきたが、今後は新施設が拠点となる。地域連携を掲げるサンネクサスは「世代を超えて人が集い、交流を深める場として活用し、ラグビーのまちとして地域を盛り上げたい」とする。

27、28両日のオープン記念イベントでは、各年代別の試合や体験イベントが開かれる。サンネクサスは27日に昨季社会人日本一の東京ガスと対戦し、28日は筑波大と流通経済大の強豪対決がある。入場・観戦無料。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース