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重厚な音色、観客魅了 イバラキ・ニューフィルハーモニック 茨城・水戸で初生演奏

美しい演奏で会場を魅了したピアニストの仲道郁代さんとイバラキ・ニューフィルハーモニック=水戸市千波町
美しい演奏で会場を魅了したピアニストの仲道郁代さんとイバラキ・ニューフィルハーモニック=水戸市千波町


■「クラシック身近に」

茨城県ゆかりの演奏家らで編成されたプロのオーケストラ「イバラキ・ニューフィルハーモニック」による演奏会「みんなで楽しむオーケストラ」が18日、同県水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)で開かれた。地方で本格的なステージを楽しんでもらおうと、国内外で活躍する演奏家が結集。身近な曲から王道まで、オーケストラの重厚な音色が観客を魅了した。いばらき文化振興財団主催。

同楽団は2021年に発足した。コロナ禍で無観客の配信のみを行っており、観客を前にしての生演奏は今回が初めて。同楽団結成の立役者で、指揮を務めた水戸市の田口邦生さんは「クラシックは楽しい。身近にあるものだと知るきっかけにしてほしい」と話し、エンタメの要素を取り入れた第1部と、クラシックの王道を聴かせる第2部で構成した。

第1部では、J・シュトラウス2世の「こうもり」やロッシーニの「どろぼうかささぎ」など、身近な名曲を演奏。初心者もクラシックに親しめるよう、曲の合間に楽器の解説を行った。観客が手拍子で合奏に参加する場面もあり、会場一体となって盛り上げた。

続く第2部は、世界的に活躍するピアニスト、仲道郁代さんがソリストとして出演。ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を披露し、雄大なオーケストラの音色とピアノのハーモニーで観客を魅了した。



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