英語で落語 笑いあふれ 米出身・レイさん熱演 茨城・水戸
茨城県内で英語教員を務めながら落語を学んだ米国出身のアレックス・レイさん(30)が15日、同県水戸市備前町の市国際交流センターで開かれた英語落語公演に出演した。友人や教え子ら約70人が詰めかけた会場で、レイさんは軽妙な落語を披露し、観客の笑いを誘った。
公演は、レイさんが所属する英語落語協会(東京)が主催。水戸公演はレイさんの希望で実現した。
レイさんは出演者4人のうちトップバッターで高座に上がり、古典落語の「転失気(てんしき)」を熱演。だまされた和尚の姿を臨場感たっぷりに演じると、会場から大きな笑いが湧き起こった。他の出演者も「片棒」「火焔(かえん)太鼓」、南京玉すだれなどを演じた。
レイさんは2020年に来日。水戸市や同県河内町で英語教員として働きながら落語を学び続け、同公演が集大成の舞台となった。
同県ひたちなか市の英語講師、早瀬典子さん(54)は「日本のユーモアが外国人にどう理解されるのか興味を抱いて訪れたが、とても面白かった」と話した。
レイさんは「笑ってもらえて良かった」と出来栄えに満足そうな表情。24日に帰国予定だが、今後もインターネットで落語を学ぶ予定という。