立憲民主党の新代表に野田佳彦元首相が選出された23日、茨城県関係の国会議員や党茨城県連関係者は、元首相としての経験や安定感を挙げ、早期にも想定される衆院選での政権交代に向けたけん引役として期待を寄せた。

野田氏の推薦人になった党県連代表の青山大人氏(衆院比例北関東)は「経験値や安定感のある野田氏に政権を取ってほしいという期待の表れだ」と分析。「有権者の信頼を得られるよう挙党態勢で臨みたい」と気持ちを新たにした。

同じく野田氏を支持した党県連代表代行の小沼巧氏(参院茨城)は「代表選を通じて党が目指す社会像を示せた」と強調。「野田氏には、民主党から始まる一連の失敗を教訓として与野党伯仲を実現する政治に期待する」と述べた。

中村喜四郎氏(衆院比例北関東)は「お話しできない」と、投票先を明らかにしなかった。

県議では、党県連副代表の玉造順一氏が枝野幸男氏に投票。同幹事長の設楽詠美子氏は泉健太前代表に投じたと明かし、野田新代表に対しては「政権交代を着実に進め、全ての子どもが学ぶ権利を得られるよう教育無償化を実現してほしい」と期待した。

決選投票で県連の代議員票は設楽氏が投じた。代表選に先立ち、県連では常任幹事会メンバー11人に意向調査を実施し、候補者4人の順位を決定したが、投票先は明らかにしなかった。