留学生目線で地域の魅力PR 水戸の企業 動画配信車の運用始動 茨城
茨城県在住の留学生の就業支援などを行う企業「LEIDEAS(レイディアス)」(同県水戸市)が、留学生目線で地域の魅力や課題を発信する「みらい配信カー」の本格運用を始めた。みらい配信カーは、留学生の移動手段だけでなく、撮影機材を搭載し、留学生の活動を紹介する映像や動画のネット配信を行う移動スタジオとなる。
配信カーの運用は、同市内を拠点として行う同社のキャリア支援事業「留学生みらい会議」の一環。車の外観は、若者などのアイデアを集め、広告を手がける民間業者がデザインした。内装は留学生らでDIYを行い完成させたという。同社の黄磊(こうらい)代表(41)は「留学生の目線を生かして、地域の課題解決につなげてほしい。キャリア支援にもつながる」と期待を込めた。
撮影活動は、同市だけでなく、同県内のひたちなか市や笠間市、常陸太田市などにも範囲を広げていく。交流サイト(SNS)を活用し、留学生の活動風景や地域との交流をリアルタイムで配信していく考えだ。
活動風景は、県内在住のインフルエンサー、柴田大志さん(25)が編集を担当し助言する。留学生のおいしさの表現方法やものの見方の違いを挙げ、「日本人が見て、面白いと思えるように編集していきたい」と意気込む。
車両は、自動車販売などを手がける「イソザキ」(ひたちなか市柳沢)が協賛した。同社の磯崎拓紀社長(45)は「未来への種まき。留学生のみならず、若者が学ぶ機会になれば」と期待した。
配信カーは、10月30日に水戸市内で開催されたイベント「MITO-UP(ミトアップ)」で披露された。この日は外国人起業家などが講話し、自治体職員や大学生、留学生などが約40人が参加した。











