【アニメ】
“妖怪を一般化”業界に与えた水木しげるさんの功績 東映アニメーション&長女の裏話

『ゲゲゲ忌2021』取材会に出席した(左から)永富大地氏、原口尚子氏、渡辺直樹氏 (C)ORICON NewS inc.


 漫画家・水木しげるさんの生誕100周年を記念したイベント『ゲゲゲ忌2021』の取材会が24日、都内で行われ、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる富永大地プロデューサー、水木さんの長女・原口尚子氏が参加し、水木さんに関する裏話を語った。



【写真】高山みなみ・沢城みゆきら『ゲゲゲ忌2021』に参加する豪華声優陣



 『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』など数多くの作品を生み出した水木さんの功績を称え、2016年より毎年、調布市による主催、水木プロダクション、東映アニメーション協力のもと行われてきた同イベント。水木さんの7回忌となる今年も、来年迎える生誕100周年を記念して『ゲゲゲ忌2021』が、命日である11月30日を中心に11月20日~11月30日の期間、アニメ特別上映会やスタンプラリーなどの企画を実施していく。



 水木さんの裏話として原口氏は「原作のことで言いますと、水木がよく言っていたのは、『鬼太郎はバカだからな。真面目なバカだから』と(笑)。『ねずみ男がいるからいいんだ。ねずみ男が人間臭いやつで、人間の欲望を素で表している。真面目な鬼太郎とバランスが良いんだ』と常々言っておりました。そういったところも、長く愛され続ける魅力なのかなと思います」と振り返った。



 一方、富永プロデューサーは、今のアニメ界に与えた影響について「ものすごく影響を与えていると思っております。『ぬらりひょんの孫』という漫画があるのですが、“ぬらりひょん”という妖怪を『鬼太郎』以前に日本人の中でどれくらい知っていたのか? “妖怪”という単語を知っていた人はどれくらいいたのか? 先輩方に聞くと、“妖怪”という単語は、柳田国男さんの書籍にも出てきますが、この言葉を一般名詞まで置き換えた作品は『鬼太郎』じゃないかと伺いました」と説明。



 続けて「そのようなことを考えると、みんなが知っている妖怪って、数々の作品で見聞きしたことはあると思いますが、原点は『ゲゲゲの鬼太郎』ではないかと思うと、僕は、勝手ですが日本の妖怪に関する漫画やアニメのゼロから一(イチ)をやった人が水木しげる先生だと思います。『鬼太郎』の影響は計り知れない」と強調した。

関連記事


最近の記事

茨城の求人情報

「JR西日本グループ/フルリモート可」決済・ポイント・会員基盤の各種サービスを横断的に担当する営業企画メンバーを募集 【株式会社TRAILBLAZER】
 エリア:茨城県
雇用形態:
  給与:年収800万円~1,200万円

【仕事内容】<職種>営業>法人営業 <業種>IT・インターネット>その他 会員属性などに応じ、当該求人をビズリーチ上で閲覧された際に内容が異なる場合があります 事業内容 当社グループは、西日本を中心に鉄道事業や不動産、流通などの事業を運営している企業グループです。地域に根差した事業を手掛ける中で、時代の変化に対応し、新たな価値を創造するべく、グループ一体となって<顧客体験・鉄道システム・従...

スポンサー:求人ボックス

全国・世界のニュース