【映画】
「ベルばら」オスカルのモデルになった“世界で一番美しい少年”の50年後

ドキュメンタリー映画『世界で一番美しい少年』(12月17日より全国順次公開) (C)Mantaray Film AB, Sveriges Television AB, ZDF/ARTE, Jonas Gardell Produktion, 2021
 今年アメリカ、ユタ州で1月28日~2月3日に開催された「サンダンス映画祭」でプレミア上映をされるや、話題となったドキュメンタリー映画『The Most Beautiful Boy in the World(原題)』が、『世界で一番美しい少年』の邦題で12月17日より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ(東京)ほか全国で順次公開される。



【画像】『ベニスに死す』から50年経った現在の姿



 同映画は、巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(1971年)で主人公を破滅に導く少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー。



 『ベニスに死す』は、1971年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され<25周年記念賞>を受賞。日本でも、1972年の「キネマ旬報ベスト・テン」第1位になるなど圧倒的に高い評価を得て、長年にわたり多くの人に愛され続ける名作だ。そして、タジオ役を演じた当時15歳のアンドレセンは観る者の目を釘付けにする圧倒的な存在感で映画の人気をけん引し、“世界で一番美しい少年”として一大センセーションを巻き起こした。来日時には詰めかけたファン達の熱狂で迎えられ、CM出演などの芸能活動も行い、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。



 『ベニスに死す』から50年。アンドレセンは、日本でも大ヒットしたアリ・アスター監督作『ミッドサマー』(2019年)に老人ダン役で出演し、驚愕の変貌ぶりが話題となったことも記憶に新しい。



 『世界で一番美しい少年』は、1971年『ベニスに死す』出演前から公開後、そして現在へと続くアンドレセンの50年の物語。巨匠ヴィスコンティとの出会い、“世界一の美少年、タジオ”を探すために壮大な規模で行われたオーディションや映画撮影の裏側、カンヌの華やかな狂騒から来日時の熱狂など。マンガ「ベルサイユのばら」の作者・池田理代子が出演し、主人公“オスカル”は彼がモデルであったという事実も明らかに。豊富なアーカイブ映像とともに、“世界で一番美しい少年”と呼ばれその後の人生を運命づけられてしまったひとりの人間の栄光と破滅、そして心の再生への道のりをたどる。



 日本版ポスターは、『ベニスに死す』出演のためにヴィスコンティ監督のオーディションを受けた際のアンデルセンのこちらを射るような鋭い瞳の写真を大胆に使用。そのイノセンスさを表現するように白を基調にしたビジュアルとなっている。

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