【映画】
映画『護られなかった者たちへ』清原果耶&倍賞美津子、第44回山路ふみ子映画賞受賞

映画『護られなかった者たちへ』(公開中)の演技が評価され、清原果耶(左)が山路ふみ子新人女優賞、倍賞美津子が山路ふみ子映画功労賞をそれぞれ受賞した (C)2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会


 「第44回山路ふみ子映画賞」の受賞者が発表され、山路ふみ子新人女優賞を清原果耶、山路ふみ子映画功労賞を倍賞美津子がそれぞれ受賞した。2人は、俳優の佐藤健、阿部寛らの共演で、人気ミステリー作家・中山七里の同名小説を映画化した『護られなかった者たちへ』(公開中)での演技がそれぞれ評価された。



【動画】映画『護られなかった者たちへ』幸せだった過去シーン



 映画人の育成を図り、功績を称える目的で毎年発表されている「第44回山路ふみ子映画賞」。新人女優賞に選ばれた清原は今年、『まともじゃないのは君も一緒』、『砕け散るところを見せてあげる』、『夏への扉‐キミのいる未来へ‐』等多くの話題作に出演、現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)でも主演を務めるなど、目覚ましい活躍を見せている。



 『護られなかった者たちへ』は、、震災から10年目の仙台で発生した、連続“餓死”殺人事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていくヒューマン・ミステリー。別の事件の刑期を終え、出所してきたばかりの利根(佐藤)が、容疑者として捜査線上に浮上し、刑事の笘篠(阿部寛)は利根を追い詰めていくが、決定的な証拠がつかめないまま、第3の事件が起きようとしていた――。



 この作品で清原は、福祉保健事務所でケースワーカーとして働く円山幹子役を演じた。被災地で信念と現実の間で葛藤する難しい役どころに挑み、その堂々たる演技は、主演の佐藤が「10代というのが信じられない」と驚嘆したほど。



 一方、倍賞が演じたのは、震災直後の避難所で主人公・利根(佐藤)と出会う女性・遠島けい。親の愛を知らず孤独に育った利根を無償の愛で包み込み、いつしか利根にとって本物の母親のような存在となっていく役どころを巧みに演じた。



 贈呈式は11月26日に行われる予定。

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