【エンタメ総合】
【年間本ランキング】『鬼滅の刃』最終巻が500万部越えで史上初の快挙 総合1位は『スマホ脳』、現代人への課題を提示

「オリコン年間BOOKランキング2021」のコミックランキングTOP3 鬼滅の刃関連作品が1・2位を独占


 本日29日に発表された『第14回オリコン年間“本”ランキング2021』では、『鬼滅の刃』が2年連続年間コミック1位を獲得。コミック最終巻は「年間コミックランキング」史上初の最高期間内売上となる517.1万部を売り上げ(※1)、上半期同ランキングに続いて1位に輝いた。期間内売上50万部を達成した『スマホ脳』や日向坂46関連の写真集など、2021年のランキング傾向を総ざらいする。



【年間ランキング表】驚異的な『鬼滅の刃』最終巻の売上部数、コミック1位~25位



■【コミック】『鬼滅の刃』が席巻、関連書籍も含め成熟したコンテンツに



 昨年に続いて、圧倒的なパワーを誇っていたのが、吾峠呼世晴の人気コミック『鬼滅の刃』。「オリコン年間コミックランキング 2021」では最終巻23巻が、期間内に517.1万部を売り上げ、上半期同ランキングに続き1位を獲得。昨年の「年間コミックランキング 2020」では同シリーズ18巻が1位となっており、”2年連続の年間コミック1位”に輝いた。



 公式スピンオフ作品の『鬼滅の刃 外伝』は期間内売上237.5万部で同ランキング2位に。『鬼滅の刃』関連コミックが1位、2位を独占するかたちとなった。



 「オリコン年間“本”ランキング」総合部門にあたる「オリコン年間BOOKランキング 2021」においても、同作はコンテンツとして健在。初の画集『『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集―幾星霜―』が期間内売上49.1万部で3位、塗絵本である『鬼滅の刃 塗絵帳 -蒼-』が期間内売上41.5万部で7位、『鬼滅の刃 塗絵帳 -紅-』が、期間内売上37.0万部で9位にそれぞれランクイン。関連する3作品がTOP10入りをはたした。



 12月からは『TVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』(フジテレビ系)のオンエアが控えており、コンテンツ自体が様々な広がりを見せている。コミックや関連書籍とともに、今後も長期的に親しまれるコンテンツとして成熟している。



■【BOOK】『スマホ脳』が1位 スマホ利用のジレンマは人々が抱える課題



 「オリコン年間BOOKランキング 2021」で首位に輝いたのは、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンが執筆した『スマホ脳』。期間内で55.8万部(558,041部)を売り上げた。



 本作は、デジタル・デバイスが脳や身体に与える影響を、最新研究から明らかにしている一冊。著者の母国スウェーデンでベストセラーになり、昨年2020年11月に日本でも発売された。2020/11/30付でBOOKランキング122位にランクインすると、じわじわ順位を上げ、2021/1/25付で初の1位に。その後2021/11/1付まで41週連続で週間BOOKランキングTOP100入りを記録した。



 世の中に様々なコンテンツがあふれ、可処分時間をどう使うか”奪い合い”が起きている現状のなかで、「どう過ごす?」と問われたときに「スマホをいじっている」と答えるのはあまりにもわびしすぎる。一方でソーシャルゲーム、SNSの閲覧・投稿など、スマホ利用は中毒性も高く、現代人の消費行動を変えるほど切っても切り離せない重要度を占めている。その”ジレンマ”への共感があったからこそ、これだけ長くに渡りランクインし、ヒットコンテンツとなったのではないか。



 そのほか同ランキングでは、両@リベ大学長(よみ:りょう リベだいがくちょう)による著書『本当の自由を手に入れる お金の大学』が、期間内売上55.8万部(557,982部)で2位に。5位には、今年2021年1月に第164 回芥川賞を受賞した宇佐見りん『推し、燃ゆ』が、8位には、今年2021年4月発表の本屋大賞受賞作である町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』が、それぞれランクインした。



■【写真集】日向坂46、JO1 本業とバラエティ両軸の活躍がランキングにも還元



 ジャンル別「写真集」では、日向坂46がランキングを席捲。1位を獲得したのは、同グループメンバー・小坂菜緒の『小坂菜緒(日向坂46)1st写真集 君は誰?』。期間内売上は16.7万部だった。



 続けて2位には、期間内売上15.2万部で、日向坂46のオフショット写真集『日向坂46写真集 日向撮 VOL.01』(よみ:ひなさつ)が。3位には、期間内売上13.5万部で同グループメンバー・齊藤京子の『齊藤京子1st写真集 とっておきの恋人』がランクインした。



 日向坂46は、オードリーとの冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)を筆頭に、数多くのメンバーがバラエティ番組で活躍。トークスキルやお笑いへの順応力にも定評がある。アイドルグループという枠組みを超えて活躍の幅を広げている同グループへの認知が反映された結果といえるのではないか。



 同ランキングで5位にランクインし、男性写真集で1位を獲得したのは、11人組ボーイズグループ・JO1。『JO1 1st写真集『 Progress 』』は、期間内売上6.6万部を記録した。男性写真集の2位は期間内売上2.4万部(24,291部)で『赤楚衛二写真集『A』』、3位には、期間内売上2.4万部(23,923部)で『江口拓也セカンドフォトブック『CHOOSE RULE』』がランクインしている。



■【動物写真集】人気の猫写真集が首位「ただひたすら癒されたい」マインド



 ジャンル別「写真集」には、”動物”もランクイン。登録者数157万人(11月25日現在)を誇るYouTubeチャンネル『もちまる日記』で人気の猫・もちまる(通称:もち様)のフォトブック『もちまる日記』は、期間内売上6.0万部で7位にランクイン。動物写真集【※2】で1位を獲得した。



  本作は、週間売上2.6万部を売り上げ、8/2付の週間BOOKランキング ジャンル別「写真集」で1位に。続く8/9付の同ランキングでも1位となり、2週連続1位を獲得している。



 YouTubeにおいて動物コンテンツは飽和状態にあるが、同チャンネルは一線を画しており、飼い主である下僕さんだけでなく、視聴者全体が”もち様”に癒しを求め、崇められている状況が。「めちゃめちゃ可愛すぎて頭がおかしくなる」「ゆるゆる動画に癒されました」「ニヤニヤが止まりません」と反響の声が殺到しており、動物SNSのなかでも特異な立ち位置を築いているといえる。

 

 なお、動物写真集2位は、期間内売上0.4万部(4,001部)で、白毛の競走馬として知られるソダシの『ソダシ写真集 白く強く輝く』がランクイン。感動の名場面から、厩舎での日常の姿まで、貴重な写真を多数収録している。



 続いて3位には、期間内売上0.4万部(3,746部)で、SNSで人気の猫・もんたの写真集『もんたの日常』がランクイン。自然がいっぱいの田舎で、のびのびとのんびりマイペースに暮らすもんたの様々な表情をとらえた1冊となっている。



【※1】「オリコン年間“本”ランキング コミックランキング」は、2008年度よりスタート

【※2】ジャンル別「写真集」の中で、動物の写真集が該当

 

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