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『第ニ回 大阪落語祭』桂福団治、ざこば、文枝、笑福亭仁智ら共演 上方落語の発展願う

『第ニ回 大阪落語祭』大阪松竹座公演に出演した桂文枝


 上方落語家250人全員が出演する『第ニ回 大阪落語祭』が開幕し、5日に道頓堀の大阪松竹座公演が開催された。上方落語協会の会長・笑福亭仁智(69)は「次世代の噺家には新作と古典の二刀流の噺家を育ててもらえるよう心からお願い申し上げます」と呼びかけ、同顧問の桂文枝(78)も「これから若い元気のある落語家を作っていかなければ」と力を込めた。



【写真】桂ざこばも元気に登場! 上方落語を代表する貴重な8ショット



 この日は冒頭、舞台上に桂福團治(81)、桂ざこば(74)、文枝、笑福亭鶴光(73)、月亭八方(73)、桂文珍(72)、仁智、桂米團治(62)が、一門や所属事務所の枠を超えてそろい、口上を行った。



 文珍は来春に大きな名前を襲名すると爆弾発現したかと思いきや、「桂ワクチン、一度ならず二回は接種…」とボケて、「良い方の笑いの接種を続けていきたい」と笑いで包み、八方も「このご時世、来年は咳も痰も排出を控える、せきたん(石炭)を控える…」と時事ネタを織り交ぜた。



 東京から来阪した鶴光は、大阪と東京の落語界の現状について「今はお互いが良いとこどりをして一緒にしのぎを削っていこうとなっている」と語り、「それも温いお叱りと後押しがあって初めてできること」と感謝。



 また、ざこばは「コロナの中、おおきにありがとうございます、上方落語をひとつよろしくお願いいたします、おおきに、以上!」とシンプルに熱い思いを届け、最高齢の福團治も「上方落語をこれからもよろしくお願い申し上げます」と健在ぶりを示した。



 11月28日にスタートした「第二回 大阪落語祭」は、コロナ禍で影響を受けた文化芸術活動を支援し、大阪府民に鑑賞機会を提供する「大阪文化芸術支援プログラム」の一環として実施。今月20日まで、府内の大小会場で約90公演が開かれる。チケットは松竹座公演をのぞいて1公演1000円に設定されている。



 米團治は「コロナ対策も万全なので足しげく通ってほしい」とアピール。ラストは上方落語界の発展、来場者の弥栄(いやさか)を願い、手締めで口上を結んだ。

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