【映画】
笠井信輔、妻・茅原ますみとイベント初共演 夫のがん治療を支えた“大丈夫”「言葉の力を信じていた」

初の夫婦そろってのイベント参加となった(左から)笠井信輔、茅原ますみ (C)ORICON NewS inc.


 フリーアナウンサーの笠井信輔(59)、茅原ますみ(58)夫妻が4日、都内で行われた映画『愛する人に伝える言葉』(7日公開)のトークイベントに登場。初の夫婦そろってのイベント参加となった。



【写真】イベント初共演!腕を組んだ笠井信輔&茅原ますみ



 笠井は、フリー転身直後の2019年12月に悪性リンパ腫を患った。ステージ4のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫だった。「妻は泣き虫で、よく泣くんです。ただ、私が泣きながら、がんの告白をした瞬間から3年間、私のがんに関しては1度も涙を見せません。『しっかりしてよ』『大丈夫よ』『乗り越えてよ』と、とにかく私の背中を叩き続けてきました。テレビを見ていた方なら分かるかもしれませんが、涙もろいアナウンサーだった。ただ、一緒に泣かれると崩れ落ちる。30年、一緒にいて『しっかりしなさい』に回って助かりました」と感謝した。



 当時を振り返った茅原は「私は母を直腸がんで亡くしている。笠井が悪性リンパ腫。身近な2人が、そういうことになっている」と明かす。そして「告知された瞬間に、母の時に諦めた。『やっぱりダメなんだ』と。笠井が告白した時は、そのことがあって、医学も進歩したから『大丈夫だ』と思った」とする。そこから、毎日、笠井へ「大丈夫」と声を掛けたそう。「アナウンサーなので、言葉の力を信じていた。言霊って昔からあるじゃないですか。絶対にマイナスな言葉じゃなくて『大丈夫』とか楽しい言葉を掛ける係、元気を与える係だと思って過ごしていた」と思い返していた。



 また、笠井の生きる医師も信じていたという。フリー転身直後で収入がゼロなることに不安を感じていたこともあり、笠井は医師に、いつから働けるかなどを確認していたそう。茅原は「この人は死なないなって思った。生きようとしていたから。気持ちって大事だなと思った」と述懐していた。



 フォトセッションで、笠井は「夫婦で、こうやってトークショーするのは初めて。マスコミの皆さんの前で2人で立つのは恥ずかしいよね」と照れ笑い。報道陣から求められ、腕組みも披露したが、笠井は「腕組みはしないけどな(笑)。息子たちが驚くと思う」と苦笑いだった。



 がんを宣告された主人公と母親が、限られた時間のなかで「人生のデスクの整理」をしながら、穏やかに死と対峙していく過程を感動的に描く物語。主人公のバンジャマンをブノワ・マジメル、母のクリスタルをカトリーヌ・ドヌーヴが演じる。

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