【エンタメ総合】
東映、大地震被害のトルコへ義援金500万円贈呈 映画『海難1890』の絆

東映・和田耕一常務取締役(右)から義援金500万円の目録を受け取るコルクット・ギュンゲン駐日トルコ共和国大使(左)


 映画会社の東映は24日、トルコ・シリア大地震を受け、前日の23日に和田耕一常務取締役が駐日トルコ共和国大使館へ出向き、義援金500万円の目録を贈ったことを発表した。



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 東映は、日本とトルコの友好125周年を記念して製作した映画『海難1890』を2015年に公開。「映画製作を通じ新たに築いたトルコとの絆を断つことなく相互の明るい未来へとつなげるため」としている。



 義援金のほか、東映直営映画館「丸の内TOEI」及びグループ会社のティ・ジョイが運営する全国19サイトに募金箱を設置し、4月2日までに集まった募金も別途駐日トルコ共和国大使館に贈呈する予定。



 そのほか、23日までにイオンエンターテイメントが運営するイオンシネマ25劇場や、同映画に縁のある福井テアトルサンク(映画館)、和歌山県串本町立文化センター(オー・エンターテイメント「ジストシネマ南紀」)で実施された『海難1890』チャリティー上映会の収益も別途駐日トルコ共和国大使館を通じて寄付される。



 コルクット・ギュンゲン駐日トルコ共和国大使は「トルコ南東部大地震発生の直後より、日本の皆様から多大な援助を賜りました。その一貫として、本日、東映の皆様が来て下さったことに深い意義を感じ、感謝申し上げます。東映が携わった『海難1890』は、トルコと日本における友好の懸け橋となりました。そして今回再び全国各地で上映され、トルコと日本の歴史的な関係を次世代に伝えてくれる素晴らしい作品だと思います。今後も皆様と末永く交流を深めていきたいと願っています」。



 東映の和田常務は「この度は大変な災害に見舞われ、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。『海難1890』は製作当時から日本にとって重要な作品だと捉えていました。その映画が、改めてトルコ日本間に対して大きな役割を果たしていると聞き、非常に光栄に存じます。映画は人の心を動かすものです。その意味で、東映はこれからも、世界に感動を与え、貢献出来る映画を作り続けることを目指していきます」と、それぞれコメントしている。



 映画『海難1890』は、1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と、1985年のイラン・イラク戦争勃発時にテヘランに取り残された日本人の救援のため、トルコ政府が救援機を飛ばして救出した出来事の顛末を描く。

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