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村田諒太、引退後はアスリートの“ロールモデル”に「競技だけが人生ではない」

引退会見を開いた村田諒太 (C)ORICON NewS inc.


 プロボクサーの村田諒太選手(37/帝拳)が28日、都内で引退会見を開いた。会見ではこれまでの競技人生、今後について語った。



【会見ノーカット動画】“WBA世界ミドル級王座”村田諒太、引退会見で競技人生を振り返る



 村田選手は、中学3年でボクシングを始め、アマチュア時代には119勝19敗という戦績を積み重ねた。2012年のロンドン五輪では、1964年の東京五輪に出場した桜井孝雄さん以来、日本人2人目の金メダルを獲得。2013年8月にプロデビュー後、17年にはWBA世界ミドル級王座を奪取し、日本勢唯一となるアマ&プロでの世界一に。18年10月に王座陥落となったものの、19年7月に王座へ返り咲いた。



 昨年4月に開催された『IBF・WBA世界ミドル級王座統一戦』にて、IBF世界同級王者だったゲンナジー・ゴロフキン選手と戦い、TKOで敗北。今年2月の22年度年間優秀選手表彰式で「あの試合が僕の中では最後だと思っている。まだ発表できていないだけの話で、個人的にはそう思っています」などと事実上の現役引退を表明していた。



 この日、現役引退となった村田選手は「みなさまのサポートのおかげで、このような人生を歩いてこられた」と感謝しつつ、今後の活動について「知識や経験を未来の子どもたちや社会に向けてどのように還元していけるか。それが僕に課せられた使命だと思っている」と宣言した。



 引退後もボクシング界に直接的に関わる可能性もあると言いつつ、「アスリートは、幼い頃に見た夢が20代とか30代でかなってしまう。それゆえに引退後のキャリアに悩んでしまって、人生が輝かなくなってしまう」と私見を展開。



 続けて「僕がこの先の人生をしっかりと歩むことで、『競技だけが人生ではない』と伝えたい。これからのアスリートにとって、ロールモデルとなれれば」と目を輝かせた。



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