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TBS安住紳一郎「中澤さんとリスナーのみなさんと一緒に喜びたい」 ラジオ愛と毒にあふれたスピーチ【ほぼ全文】

DJパーソナリティ賞を受賞した安住紳一郎アナウンサー (C)ORICON NewS inc.


 TBSの安住紳一郎アナ(49)が5月31日、都内で行われた放送批評懇談会が主催する「第60回ギャラクシー賞」贈賞式に出席。3年前に、同賞を受賞した爆笑問題の太田光が、受賞のスピーチで「安住はもう取れない」と愛あるイジりを受けていたが、見事に受賞した今回、太田ばりの毒とラジオへの愛あふれる言葉と、敬愛する古舘伊知郎を彷彿(ほうふつ)とさせるマシンガントークで会場を魅了した。



【動画】恨み節全開!?止まらない自虐トークで会場を沸かしたTBS安住紳一郎アナ



 同賞は、放送批評懇談会・選奨事業委員会ラジオ部門の選考のもと、日本全国のラジオ番組のパーソナリティーから毎年1人の優秀者が選出。



 選評では「2005年から継続中のTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国(にち10)』は、安住アナのラジオ愛があふれる番組です。オープニングトーク、ゲストコーナーなど隅々までこだわり、どんなに忙しくても聴き応えのある放送を届けてくれる誠意をリスナーはよく知っています。そして、番組のファンは全国に広がっています。その知名度、実力、放送文化への貢献度は誰もが認めるところであり、ギャラクシー賞60周年の今年を飾るにふさわしい放送人の代表として称えます。これからのラジオ界、放送界を牽引していただきたいとの思いを込めて、DJパーソナリティー賞を贈ります」としている。



■安住紳一郎アナの受賞スピーチ

ありがとうございます。本当になんかハートウォーミングなコマーシャルの後に、なんかお耳汚しの私のくだらない恨みつらみを申し訳なかったなと思っていますけども(笑)。光栄です、本当にうれしいです。ありがとうございます。TBSラジオの安住紳一郎です。本当にありがとうございます。放送局に就職しましたのが1997年で、就職してすぐに先輩に言われたのは『ラジオはもうなくなるだろうから』ということは、常々言われていて。あーそういうものなんだということで、なるべくじゃあ関わらない方がいいなと思っていたのですが、それから26年ですか?経ちまして、なくなりこそはしませんでしたけども、本当にいいことはほとんどありませんでした。経営者の優柔不断さがあるのですけども(笑)。



ラジオをやるからスタジオを空けてくれと言われて、空けたりしたらなくなったり、ポッドキャストやるから、ポッドキャスト作れって言われたら、今度はラジオクラウドにしてくれって言われて、そしてまたポッドキャストに戻してくれって言われたり。あとは、伊集院さんが怒って出ていっちゃったり。あと、アリコンさん(有村昆)の番組始まるから手伝ってくれって言われて、当日行ったら、アリコンさんがいなかったりとか。本当に決していいことはありませんでした。



で、新しい動画のメディアとか出てきて、それに負けないようにやろうと。そういう風なスタッフの発言があって、よしじゃあ少しバズるような発言を放送に盛り込んでいこうと思って発言したら、スポニチアネックスとかに好きなように書かれて、ラジオも聴いていないような人たちにネットの記事だけを見られて、ボコスコに炎上加減になっちゃったりして、本当に心に塗る薬がありません。ただ、でもなんとなくずっと続けています。そして、ラジオが好きと言ってくださる全国のみなさんがいるので、ずっと続けてこられたと思います。選考委員のみなさんに、心より感謝申し上げます。中澤(有美子)さんとリスナーのみなさんと一緒に喜びたいと思います。ありがとうございました。



(ジョン・カビラから)「ラジオで大ケガしたということでしたが、軟膏が届きましたね。どなたと喜びを分かち合いますか?」



TBSラジオを本当に長らく支えて、DJパーソナリティー賞に届かなった諸先輩方とともに喜びたいと思います。こんなね、おめでたい席で文句を言うわけじゃないですけど、どうしてもラジオはどうしても斜陽なメディアで、そんなに枠も多くないので、当然広告収入も少ないので、枠が少ないのはよくわかるんですけども、我の強い先輩方がたくさんいて、だいたいこれ取ると、まぁー局内では若干、嫉妬の対象になるんですよね(笑)。私も19年やってきて、いろいろな評価をされているので、特別これをもらう必要はないかなと思ったんですけども(笑)。



本当に生島ヒロシさんとか露骨に嫉妬してきますし(笑)。あと、森本毅郎さんなんて、朝あれだけ頑張っているので、なんであげないんだとかね。浜村淳さんにこの報告どうしたらいいんだとか、いろいろあるじゃないですか?だから、この枠を増やしてほしいなと思っています。すみません、ごめんなさい。晴れがましい席で恨みつらみになっちゃって(笑)。スポニチの方、自由に書いてください。



(長野智子から)「アナウンサー界の大谷翔平ですよ。これからも社員アナウンサーにこだわりますか?」



それ、長野さんが言って、説得力あります(笑)?TBSの佐々木社長という人間がいるのですが、優秀なアナウンサーがフリーになるっていうことだけじゃなく、優秀なアナウンサーこそ局に残ってほしいということで、いろいろ待遇面など、相談させていただきまして、非常に理解のある社長で、ぜひ局アナとしていろいろこれからもやっていこうという話し合いが、何年か前にありまして。テレビ・ラジオの変革期に、ドラスティックに関われるのが放送局員ということでもあるなということで、続けておりますが、その施策とは裏腹に、近年離職者が相次いでおります(笑)。



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