法相、死刑「廃止適当ではない」
牧原秀樹法相は2日の就任記者会見で、最後の執行から2年以上が過ぎた死刑制度について「凶悪な犯罪については(死刑も)やむを得ないというのが世論の多数と考えられている。廃止は適当ではない」と述べた。その上で、執行は人命を絶つことになるため慎重に考えるとした。
死刑が確定していた袴田巌さん(88)の再審で静岡地裁が無罪判決を言い渡したばかりで、再審制度の在り方にも関心が集まる。牧原氏は「さまざまな観点から慎重かつ丁寧な検討が必要だ」と述べるにとどめた。
自民党総裁選で論点となった選択的夫婦別姓制度に関する質問には「議論が起こり、国民の間で関心が高まるのは重要だ」と回答した。
(共同)