新型コロナウイルス感染再拡大を受け、日立市教委は22日、市立中学校全15校の修学旅行を中止すると発表した。全国的に感染者数の増加が目立ち、生徒の安全を確保するためには実施が困難と判断した。3年生計約1400人が参加予定だった。

市教委によると、本年度の修学旅行は6月に京都府、奈良県方面を企画。春先の新型コロナ感染拡大の影響で、8月中旬〜9月中旬に時期を延期していた。

最近は経由地である東京都で200人を超す感染者数が連日確認され、目的地の京都・奈良方面も、多数の感染者が報告されている。これらを踏まえ、生徒の感染を防ぐのは難しいと判断し、中止を決めた。

市教委は今後、代替イベントなどを検討する。積立金は保護者に全額返還する。キャンセル料は発生しないが、旅行代理店に対して発生した旅行プラン企画料は市が負担する。

市立小学校は9〜12月に日光などへの修学旅行を計画している。市教委と市学校長会が感染状況を見極めながら、実施するか否かを慎重に検討する。