茨城県と水戸市は7日、県内で新型コロナウイルス感染者が新たに計90人確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者数としては、昨年12月4日の85人を上回り過去最多。このうち2人は水戸赤十字病院(水戸市)の医療スタッフで、新型コロナ患者に対応する職務に関わっていた。県庁と県土浦県税事務所稲敷支所(稲敷合同庁舎内)に勤務する県職員2人の感染も分かった。県内の累計感染者は2820人となった。

水戸市によると、同病院で感染が判明したのは、ともに同市の50代医療技術者男性と40代看護師女性。

県によると、県職員2人は、ともに内部事務が担当で県民と接触はなかった。このうち県情報システム課の60代男性職員は、業務委託先の会社員の感染判明後に実施した検査で陽性と分かった。同課は7日から原則全員を在宅勤務とした。

同県税事務所の20代女性職員は、会食した知人が後に感染判明し、検査を受け陽性と分かった。県は稲敷合同庁舎勤務の全職員50人を検査する。同事務所の業務に影響はない。

クラスター(感染者集団)が発生した可能性のある土浦市桜町の飲食店「ティファニー」では新たに、12月下旬に客として利用したつくば市の60代男性とかすみがうら市の70代男性の感染が判明。同店関連の感染者は9人に広がった。

従業員5人が感染した同市大工町のキャバクラ「VOGUE(ヴォーグ)」関連では、新たに20代女性従業員の感染が判明。感染した従業員と接触があった知人3人の感染も新たに分かった。

新規感染者のうち、10代の2人と、50代と70代の男性計4人が肺炎などで中等症。

市町村別では、水戸市13人▽日立市、つくば市各11人▽土浦市、龍ケ崎市各5人-など。

県と水戸市によると、新型コロナ感染者のうち37人が7日までに回復。県内の退院・退所などは計2261人となった。

■県内感染確認者
2820人(前日比+90人)
うち死者　39人
退院・退所等　2261人
(県発表、7日午後10時現在)